今後の観光産業の発展と成長のため、宿泊業に従事するミドルマネジメントの役割はますます範囲が拡がり、重要になってきている。コロナ禍により、さらに多様化する顧客に対応するため、ミドルマネジメントの育成は急務となっている。そこで、これまでの2年にわたる国土交通省観光庁「産学連携による観光産業の中核人材育成・強化事業」実施の経験と、企業との連携によって得た業界の意見や課題、要望を反映させた「地域観光産業の強化を担う宿泊施設のための中核人材育成プログラム第3期」をオンラインにて開催した。
「顧客、企業、地域に必要とされる人材への一歩」を基本テーマとし、人材育成・経営・プロのネットワークの3点について、各分野で長い業務経験を持つ本学教授陣が講師となり各回のプログラムを実施した(詳細は「(※1)開催日およびプログラム内容」のとおり)。全国から参加した宿泊業に勤務するミドルマネジメントからは「自分だけではできないことが多い仕事であるとはわかっていたが、改めて伝えることの大切さを感じた」「知っていると思っていたことも言葉で考えたことが無かったので、整理してもらってありがたかった」「ここでなければ会えなかった人との出会いがあった。このネットワークを大事にしたい」などの感想があった。