これは実験環境が整っていない状態において、カメラで撮影した室内情報を基に位置を認識し、カメラとピペットを手先に取り付けたロボットアームをAIが自動で動かすものである。
これにより、試料の配置や、個別の実験条件を人間が全てプログラムする必要が無くなり、自立実験が可能になる。
ロボットの操作に関しても、事前に動作プログラムを覚えさせる「ティーチング」や、ロボットの動きに支障が無いかを確認する「デバッグ作業」が必要であり、実験開始までには人が介在し、多くの時間を費やす必要があった。
今回は、「ダイレクトティーチング」と呼ばれる、人がロボットを直接動かすことで動作を覚え込ませる機能が付いているため、予めプログラムを作成する必要が無い。
今後は、自立型AIロボットにより実験時間の短縮が行われ、早期に結果が必要な分野での活躍が期待される。
(画像はプレスリリースより)