自然言語質問でエンドポイント管理をリアルタイムに
AIを駆使した自律型エンドポイント管理(AEM)プラットフォームを提供するタニウム合同会社(以下、タニウム)は9月29日、AIを活用した検索機能「Tanium Ask」の国内提供を開始したことを発表した。

同社のエンドポイント管理プラットフォーム上で利用できる新機能で、米国にて先行提供されており、より効果の高いIT資産管理業務の支援が実現されることから、日本でも導入が待望視されていた。


「Tanium Ask」は、検索ボックスに日常的な自然言語による表現で質問を入力すると、組織が管理するPCやサーバーなどのエンドポイントから、リアルタイムに脆弱性のある端末の特定情報やパッチ適用状況の抽出など、必要情報の収集が行えるもの。Tanium Cloudのユーザーであれば、無償で利用できる。

Taniumプラットフォームは、リアルタイムで数万以上のエンドポイントを網羅的に可視化・セキュリティ面の管理などが行えるもので、大規模環境であっても迅速かつ正確な情報収集が可能なことから、IT運用とセキュリティ対策の効率化に寄与するとされてきた。

しかし、機能を最大限活用するためには一定の専門知識と工夫が必要な場合があり、十分に使いこなせていないケースもあったとみられている。

経験不足の担当者でも十分な情報収集が可能
従来、Taniumプラットフォームで情報を収集するには、専用のクエリ言語「Question」を用いなければならなかった。しかし「Tanium Ask」を使えば、日本語を含む自然言語での、普段会話するような質問で、全エンドポイントに対し、リアルタイムでクエリを実行できる。

自然言語による質問文を最適なクエリに自動変換して適用しているとされ、ユーザーの学習負荷やエンドポイント管理業務の属人性軽減につながる機能となっている。

「Tanium Ask」を用いれば、比較的経験の浅いユーザーであっても、熟練オペレーターと同等の効率でエンドポイント管理に必要なデータを網羅的に収集できるようになるため、業務の分担や平準化も叶いやすくなる。タニウムでは、これによりセキュリティ人材の不足という社会課題にも貢献できると見込んでいる。

(画像はプレスリリースより)

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