このモデルの最大の特徴は、国内のスーパー耐久レースの参戦によって得られたドライバーの走行データやフィードバックを、ユーザー一人ひとりに合わせて最新のソフトウェアとして反映させていく点。クルマにはさまざまな機能を制御するために多くのソフトウェアが使われているが、技術革新に合わせてタイムリーにアップデートすることで、クルマの「走る・曲がる・止まる」といった基本性能を最適化させる。
【画像】フロントウインドーにはモリゾウ選手のサイン入り
トヨタとKINTOは、クルマを取り巻く技術革新が急速に進むなか、クルマの進化をタイムリーにユーザーに届けていきたいという思いから、「人に寄り添って進化するクルマ」に挑戦。そのスタートして設定したのが今回の特別仕様車である。
今回の特別仕様車のベース車「GRヤリス」の育ての親でもあるトヨタの豊田章男社長は、ドライバー・モリゾウとして同車のハンドルを握り、国内屈指の耐久レースであるスーパー耐久シリーズに「ルーキーレーシング」から参戦。トヨタとルーキーレーシングは業務委託の関係にあり、両者が連携することで、市販車の開発のスピードが飛躍的に加速している。レースで得られた走行データやフィードバックをもとに、分析を経て、対策を講じたアップデートが繰り返し行われ、各ドライバーに合わせてパーソナライズしている。こうしたレースの現場で実践しているアップデートやパーソナライズをユーザーに提供したいということで、契約後も付加価値を継続的に提供するサブスクリプションサービスのKINTO向けに提供することになったという。
ちなみに、ソフトウェアのアップデートサービスは、マツダがマツダ3、CX-30を対象に「マツダスピリットアップグレード」として2021年2月から開始している。同車の初期型モデルに対して、新世代ガソリンエンジン「eスカイアクティブX」搭載車のエンジンとATの制御プログラムを最新版にするなどのサービスを実施。これは、2020年11月に道路運送車両法の一部が改正されたことで、使用過程時の車両に対してソフトウェアアップデートによる性能変更や機能追加(改造)が可能になったものである。
GRヤリス特別仕様車「RZハイパフォーマンス モリゾウセレクション」は、ウィンドシールドにGRヤリスの育ての親でもあるドライバー・モリゾウのサインが付く。
アップデートについては、GRガレージ(一部店舗を除く)で実施し、具体的なメニューは2022年春ごろに公開する予定。アップデート費用はKINTOの月額利用料に含む(一部有料メニューあり)。また、ユーザーの走行データをもとに、それぞれソフトウェアをカスタマイズするパーソナライズについては現在、検討中だ。
〈文=ドライバーWeb編集部〉

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