日産は世界で初めてグローバルな量産型EVのリーフを2010年に発売し、22年1月には新型クロスオーバーEVのアリア(特別仕様車)を発売。
■特別メニューが無料で食べられるグリーンラウンジ
目玉は、期間限定でオープンするEVオーナー専用の「グリーンラウンジ」の設置である。東名高速道路の海老名サービスエリア下り内、入ってすぐ左手にあるEVの急速充電器脇に、2台のトレーラーハウスをベースに仕立てた仮設のラウンジを設けた。ラウンジは冒頭で述べたように日産車だけではなく、すべてのメーカーのEVオーナー(レンタカーも可)が利用することができる。
【画像】女優・黒谷友香さんが絶滅危惧ハンバーガーを食す!ほか
ラウンジの内装は、サステナブル(持続可能な発展)をコンセプトに、リサイクル可能な段ボールで作られた家具を使用。脱炭素に貢献するEVオーナーが来場するのにふさわしい空間を目指したという。ちなみに、ラウンジ内の椅子ではスマートフォンへの非接触充電ができるが、これは日産リーフからの給電による電気を利用している。
また、EVオーナー/レンタカー利用者とその同伴者には特別に、絶滅危惧食材で作られた「グリーンラウンジバーガー」を提供。気候変動によって生産量の減少が危惧されている食材を使用したバーガーは、東京・代々木上原にある3年連続ミシュラン一つ星レストラン「sio」のオーナーシェフ鳥羽周作氏監修のもと開発を行った。
牛肉や卵(畜産業で排出される温室効果ガスの影響で消費量が制限される恐れあり)、小麦粉やとうもろこし(気候変動で収穫量減少の恐れ)、トマト/レタス/りんご/根セロリ(高温下での栽培が難しく、収穫量減少の恐れ)を使用。お肉の旨みに対してりんごの甘味、マスタードの辛味、ビネガーの酸味、スパイスの香りのハーモニーを多くのEVオーナーの方に味わっていただきたいとのことである。
EVの充電をしながら、ラウンジでプレミアムなひとときを過ごすことができるのは旅の魅力だろう。なお、EVオーナーであることは各社のEVアプリ(各社公式の車両連携アプリ)を現地のスタッフに提示することで証明、レンタカーの場合は借用書類を提示することでラウンジが利用できる。
●グリーンラウンジ概要
開催場所:海老名サービスエリア下り EV充電スポット脇スペース
実施期間:2022年2月17日(木)~3月16日(水) 10時~18時
実施内容:EVオーナー専用ラウンジの設置
特設サイト:https://ev2.nissan.co.jp/EV/GREENPASS/
■特別優待が受けられるグリーンクーポンが使える
もう1つの取り組みが「グリーンクーポン」の発行である。東名高速道路の海老名サービスエリア下り、足柄サービスエリア(上り/下り)、圏央道の厚木パーキングエリア(内回り/外回り)の5カ所、合計21店舗で利用できる。該当する店舗と優待内容は特設サイト(https://ev2.nissan.co.jp/EV/GREENPASS/)で確認できる。食事での1品サービスやサイズアップなど、うれしいメニューが揃っており、ドライブの楽しみがまた1つ増えそうだ。
こちらについても、対象はすべてのメーカーのEVオーナーで、各社のEVアプリを店舗で提示する。EVがレンタカーの場合は、借用書類を提示する。
●グリーンクーポン概要
実施場所:海老名サービスエリア下り、足柄サービスエリア(上り/下り)、厚木パーキングエリア(内回り/外回り)
実施期間:2022年2月17日(木)~3月16日(水)
実施内容:EVオーナーのみ体験できる特別特典の提供
■発表イベントでは女優の黒谷友香さんが登場
2021年2月16日に行われた発表イベントでは、女優の黒谷友香さんが登壇。女優として活躍する一方で、田園生活者として、乗馬やガーデニング、DIYなどにも親しんでおり、馬の蹄鉄(ていてつ)を再利用するなどサステナブルを心がけているという。日産のEV、アリアの会員サイトにも登場している。
グリーンラウンジやグリーンクーポンについて聞かれると、「ドライブで目指す目標があるのはいいですね。リーフに乗っている友人と一緒に行ってみたいです」とコメント。また、日産の新型クロスオーバーEVのアリアについては、「試乗してすごく楽しかったです。守られている感じが今までと違いますし、新鮮な感じでドライブできたのがすごく新しい。相棒のようでとっても楽しかったです。もう色は決めています」と購入予定であることを明かした。自宅に充電設備を付ける予定があるといい、EV生活への準備は万端のようだ。
〈文=ドライバーWeb編集部〉