電動クーぺのコンセプトモデル「スポーツモビリティコンセプト」の発表中、背後の大型ビジョンが2つに割れ、暗闇の中から見覚えの六連星のエンブレム浮かび上がる。そう、文字どおり浮かんで上がっていく。
【画像】まるでUFOのような!空飛ぶスバル
発表されたのは、「スバル エアーモビリティ コンセプト」。空飛ぶクルマだ。
会場では大型のクレーンでボディを持ち上げていたが、すでに実証実験が行われており、実際に飛行する映像も会場内で流された。
「クルマ分野」と「航空宇宙分野」、両方の事業を持つ稀有なメーカーであるスバル。以前から両分野のでコラボができないかと挑戦を続けてきたというが、いよいよ本格的に「エアーモビリティ」という新しい分野でつなぐ。
「すごいチャンスがやってきた、私自身もワクワクしている」と大崎篤社長。
「電動化の技術は自動車の部門が得意、軽量化を図るのは航空機部門が得意。本当の意味でのコラボレーションが強くできる。近づいてきたとそんな風に感じる」と語った。
実現にはまだ少し時間がかかるが、社会の需要性を煮詰め、地方や離島、過疎地域の移動手段における大きなチャンス、
大きな意義がある取り組みだと続けた。
乗車人数など制限をかけずに開発を行い、自動車をイメージできるようなモビリティにしたいという。実証実験のモデルは全長6m、幅4.5mで電動駆動だ。
現在、BEVなどでモーター、バッテリーの制御技術や知見を蓄えているところ。今後も実証実験を続けていくという。
近い将来、スバルのクルマが頭上を飛び交う。そんな未来がやってくるのかもしれない。
〈文=ドライバーWeb編集部〉