多くの人が、「輸入盤」のCDを手にしたことがあると思う。外資系CDショップなどで、海外で発売された洋楽のCDは、国内盤と同じように売られてる。
でも「輸入盤」のDVDやブルーレイを観たことがある人は、少ないんじゃないだろうか。「輸入DVD」って聞くと、海賊版っぽいイメージすらある。
「リージョンコード」って言葉を聞いたことがあるだろうか。これは世界をいくつかの地域に分けて、国によってソフトを再生できなくする仕組み。普段あんま気にしてないかもしれないけど、例えば日本では、アメリカで売られてる「リージョン1」のDVDは再生できない。映像作品の輸入盤を見かけない理由は、これが大きい。
と、ここで疑問が。どうして、音楽ではOKな輸入盤が、映像だとNGになっちゃうんだろう? 映像の権利関係の仕事に携わる方から話を伺った。
「リージョンコードは、もともとハリウッドの要望で始められたと聞いたことがあります。例えばアメリカで公開された映画が、日本で半年後に公開されるとします。このとき、もし日本での公開前に、アメリカで何の規制もなくDVDが発売されたら、映画館へ行く人が減ってしまう可能性があります。そこで、世界の地域ごとに発売時期や価格を変えて、映像ビジネスを管理するようになったみたいですよ」
ただそんな販売方法も、最近変わってきてるという。
「DVDでは世界を6つの地域に分けていましたが、ブルーレイでは3つの地域に減っているんです」
えっ、それはどうして?
「理由のひとつは、映画館で盗撮された作品が、字幕までつけられてインターネット上に流れているという現状です。その対策として、世界同時公開をする映画が増えていることなどから、世界で発売時期をずらす必要がなくなってきているんですね。またAV機器メーカーにとっても、生産する機械が6種類から3種類に減れば、コストを抑えることができます。他にもいくつかの理由から、地域数が減ったと考えられます」
ちなみにブルーレイでは、日本はアメリカと同じ「リージョンA」。つまり、アメリカのソフトを、日本でも再生できるようになった。ってことは輸入盤が増えるんじゃないか……って考えちゃうけれど、映画ではそうなる可能性は低いという。
理由は単純。英語がわからないのに、字幕も吹き替えもない輸入盤を観たって、中身がサッパリわかんないからだ。
(イチカワ)
でも「輸入盤」のDVDやブルーレイを観たことがある人は、少ないんじゃないだろうか。「輸入DVD」って聞くと、海賊版っぽいイメージすらある。
「リージョンコード」って言葉を聞いたことがあるだろうか。これは世界をいくつかの地域に分けて、国によってソフトを再生できなくする仕組み。普段あんま気にしてないかもしれないけど、例えば日本では、アメリカで売られてる「リージョン1」のDVDは再生できない。映像作品の輸入盤を見かけない理由は、これが大きい。
と、ここで疑問が。どうして、音楽ではOKな輸入盤が、映像だとNGになっちゃうんだろう? 映像の権利関係の仕事に携わる方から話を伺った。
「リージョンコードは、もともとハリウッドの要望で始められたと聞いたことがあります。例えばアメリカで公開された映画が、日本で半年後に公開されるとします。このとき、もし日本での公開前に、アメリカで何の規制もなくDVDが発売されたら、映画館へ行く人が減ってしまう可能性があります。そこで、世界の地域ごとに発売時期や価格を変えて、映像ビジネスを管理するようになったみたいですよ」
ただそんな販売方法も、最近変わってきてるという。
「DVDでは世界を6つの地域に分けていましたが、ブルーレイでは3つの地域に減っているんです」
えっ、それはどうして?
「理由のひとつは、映画館で盗撮された作品が、字幕までつけられてインターネット上に流れているという現状です。その対策として、世界同時公開をする映画が増えていることなどから、世界で発売時期をずらす必要がなくなってきているんですね。またAV機器メーカーにとっても、生産する機械が6種類から3種類に減れば、コストを抑えることができます。他にもいくつかの理由から、地域数が減ったと考えられます」
ちなみにブルーレイでは、日本はアメリカと同じ「リージョンA」。つまり、アメリカのソフトを、日本でも再生できるようになった。ってことは輸入盤が増えるんじゃないか……って考えちゃうけれど、映画ではそうなる可能性は低いという。
理由は単純。英語がわからないのに、字幕も吹き替えもない輸入盤を観たって、中身がサッパリわかんないからだ。
(イチカワ)
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