も~い~くつ寝~る~と~お正月~。早いもんですねえ。
新年一発目の行事といえば初詣だが、人ごみをかき分けて賽銭箱にたどりつき、押しくらまんじゅう状態でお参りし、慌ただしく車に乗り込む、そんな初詣にうんざりしている人も多いのでは?

今年はいつもと違った初詣を楽しみたい、そんな貴方のために、ひと味違う初詣プランを考えてみた。

まず、おすすめしたいのは、「ドライブスルー初詣」。ドライブしながら、初詣してしまおうというこのプラン。実現できるのは、鳥取県の米子自動車道にある、蒜山(ひるぜん)高原サービスエリア。ここは、日本で唯一、神社を持つサービスエリアなのである。しかも、神社の名前が「金持神社」。金運向上、商売繁盛にご利益があるとのことで、不況にぴったりではないか。正月の高速道路を駆け抜け、車で颯爽と乗り付けてみてはいかが?

車では飽き足らない、さらに行動派のあなたにおすすめしたいのが「マラソン初詣」。日本全国の市町村には、「元旦マラソン」を主催しているところが意外とある。例えば岐阜県飛騨市で開催される「飛騨市ふるかわ元旦マラソン2009」では、コースの途中に気多若宮神社があり、マラソン中やマラソン後に初詣をすることができる。小学校での体育の授業を思い出し、無心になって走れば、ご利益も上がるかも? 詳細は市町村のホームページに掲載されているので、早速調べてみてほしい。

もっとマニアックなプランはないのか! そんなあなたには、「パラナ州開拓神社で初詣」を提案したい。
この神社は、世界有数の初詣穴場スポットである。なぜなら所在地がブラジルだからだ。パラナ州開拓神社はブラジルで初めての神社で、約100年前にブラジルに移民として渡った日本人の労を感謝して奉るために建立された。ブラジル国内の日本人コミュニティの間でもまだまだ認知度が低く、その穴場度は折り紙付き。建設委員長を務めた沼田信一氏いわく、「ぜひ、日本風にお正月の参拝をしてください」とのこと。将来的には狛犬なども設置予定で、人気が出る前に訪れたい、旬のスポットである。遠いけど……。

と、色々な視点から初詣プランを紹介してみたが、究極の初詣といえば、地元の神社である。小さい頃から慣れ親しんだ神社は、懐かしい人たちとのふれあいの場でもある。ご近所さんに挨拶してみたり、おみくじを買ったら巫女さんが友達だったり。気の置けない人たちとのふれあいで、自分の原点を見つめ直し、新しいスタートを切ってみてはいかが?
(珍満軒/studio woofoo)
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