コネタ記事『タコのように巻きつく三脚を使ってみた』で紹介したように、ゴリラポッドは3本の足がそれぞれ10個の玉をつなげてできており、それらが自由に曲がることによって、木の枝や自転車のハンドルなどに巻きつく。
また、コンパクトなうえ、玉にリング状のゴムが付いているため、すべりにくく、ゴツゴツとした岩や球体上でも使用可能だ。
ふつう、カメラ売り場でよく見かけるゴリラポッドは、サイズ150×30×30ミリ、重さ45グラム、最大カメラ搭載重量350グラム、実勢価格2000円弱。
だが、今回紹介するモデル『ゴリラポッド FOCUS』はそんなスケールではない。サイズ290×92×92ミリ、重さ500グラム、そして、最大カメラ搭載重量はなんと5キロにもなっているのだ。実勢価格は1万3000円弱。
大きさもさることながら、デザインにもちょっと驚かされる。玉にそれぞれアルミ加工を施しているため、まるで鎧(よろい)を付けているようで、いかにも屈強のゴリラポッドという感じ。
ハリウッドのSF映画に出てくるようなマシン・モンスターの手足を彷彿とさせる。また、ブラックとシルバーの渋い色合いと、均整のとれた三本の足の美しさは圧巻。部屋に飾っておいてもよさそうな高級感がある。
さて、使用感はどうか。手でつかんだ感触はとてもゴツイ。間接を曲げていくのに、かなり力を要する。その分、からみつく力も凄いわけで、机の足にからみついたまま一眼レフカメラを楽々と支え、まったく微動だにしない。安定感は抜群だ。今回は一眼レフカメラしか試さなかったが、搭載重量5キロならプロ用のカムコーダーでも支えられるだろう。
『ゴリラポッド FOCUS』を使用するうえで、おすすめしたいアイテムが自由雲台。これをカメラ三脚ネジに取り付けると、垂直の柱などにゴリラポッドを巻きつけたとき、カメラを横位置に傾けることが可能になる。微妙なな角度調整ができるので、撮影のときにとても便利だ。
筆者は、この製品のスケールや外観の美しさに感動。思わず衝動買いしたことに、微塵も後悔はないほど気に入ってしまった。
あなたも、史上最強のゴリラポッドの虜になるかも。
(羽石竜示)