眠る瞬間のことって、覚えていますか。

自分の場合、「まずまぶたが重くなって、でも、おしゃべりはできる」とか、「眠くて返事もできないけど、耳は聞こえている」なんてことが、けっこうある。


これって自分だけなのだろうか。目、耳、口に「寝つく順番」や「起きる順番」というのはあるのか。

睡眠に関する研究所、医師など8件ほどに問い合わせたが、残念ながら、「調査したことはない」「医学的な根拠はない」などの答えが。

そこで、友人・知人など男女約30名に聞いたところ、圧倒的に多かったのが、次の順番だった。

○寝るときの順番:「目→口→耳」
○起きるときの順番:「耳→口→目」

理由として挙げられたのは、以下のようなもの。

「ちゃんと喋れるけど、目があけられなくなってくるのが最初」
「目を閉じても話せるし、そのままの状態で会話していて、だんだん面倒になって話さなくなるけど、話は聞いてる」
「まず目が重くなってろれつが回らなくなって、なのに、最後まで耳は聞こえてる気がする」

逆に、起きる順番については、こんな意見があった。
「耳は復活しているのに、目がくっついたまま開かない。執拗に起こされると、耳と口は起きるけど、目だけはセメントで貼り付けたみたいにくっついてる」
「起きるときは、耳→口→目の気がするけど、あまり自覚ない。たまに仕事で電話を受けて目覚める時があって、その時はなんだかんだで受け答えしてるので『口』、先方の話は半分くらい理解しているので『耳』、目は閉じたままなので『目』という順番かも」

また、起きる順番が「耳→目→口」という人は……。
「音を聞いて、目をあける。1人暮らしだと起きてすぐに話すことはないから、口は最後」
「耳だけがばっちり覚醒していて、その数秒後に目もパッチリ開いて、ほぼ同時にしゃべれる」 など。

また、「目・耳→口」の順に起きるという女性は言う。

「起きるときは目か耳で、口は最後。目覚ましより先に、光で目覚めるときもあるし、刺激が先にあったほうから起きている。口を開くのは最後」

さらに、「最後に寝るのも耳で、最初に起きるのも耳。耳はかなりずっと聞こえるらしい」という指摘もあったけど……。一部では、それを覆すこんな意見もあった。
「寝る順番は、耳→目→口の順。うとうとしてるときに現実の音と夢が混ざることがたまにある」
「寝る順番は、口→目→耳で、起きる順番は目→口→耳。眠くなるとまず、話す気力体力を失って、目があけていられなくなって、耳は聞こえたままでも寝ていそう。でも、逆に、最後まで寝たままなのも耳。起きぬけによくベッドから落ちたりするんだけど、これは渦巻管が寝ているからでは?」
単にカラダが固まってるのでは?とも思うけど……。

ちなみに、こんな指摘もあった。
「最初に起きるのは、『鼻』。
うちの犬のう○ちがめちゃくちゃ臭いのですが、これ、寝てても『!!』って目が覚めるくらいの匂いです。なので寝てても『鼻』はきいているのかも」

「寝る」「起きる」の自覚がどれだけあるのかは謎だし、夢と混ざることもあるだけに、一概には言いきれないものの、意外と個人差があるのかもしれません。
(田幸和歌子)
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