ニュースでよく聞く「表敬訪問」。
そこで行われてるのは、スポーツや芸術などで優秀な成績を収めた人の報告会や、さまざまなPR活動、陳情、ちょっとしたあいさつなどなど。
主に報道で使われる言葉だから、相手は首相や大臣、知事のような人っていうことが多い。

ところで表敬訪問って、どんな流れで会うまでに至ってるんだろう。賞をもらったとか、政治家に物申したいときなど、申請すれば表敬訪問させてもらえるんだろうか。

まずどうすれば首相へ表敬訪問できるのか、首相官邸に伺った。
「そのときどきの判断でして、基準はございません。ですので何とも申し上げられないのですが、これまでに関わりがない方ですと難しい面もあります」

東京都知事ではどうか、東京都に伺った。
「訪問していただけるかは、場合によりけりです。ただ、これまで東京都とお付き合いがないと、なかなか話が通りにくいのかなと思います。セキュリティの問題もありますし」
どちらとも、首相や知事本人や関係者と、面識があるかないかが基本としてあるらしい。何のツテもなく表敬訪問を申し込んでも、OKは出にくいようだ。もっと簡単に言えば優先順位の問題なわけで、誰と会うことが大切かという、よくある決め方でしかない。

また表敬訪問に至るまでの流れは、国でも都でも、申請書類などの形式的なものがあるわけじゃないとのこと。
首相や知事、もしくは何らかの関係者にコンタクトをとれば、検討してくれる。二つ返事で決まる場合もあれば、担当部署が深く検討する場合もある。簡単にOKが出るか、難航するかは、もとの関係性や内容次第だ。

また表敬訪問といっても、訪れる側からの申し込みだけじゃない。
「知事が誰かとお会いしたいとなったとき、都庁にお招きしたとしても、報道の中で“表敬訪問”と表現されることがあります」（東京都）

そもそも表敬訪問という言葉自体が、あらゆる訪問をひっくるめてるだけに、実現まで至る流れもさまざまみたいです。ごめんなさい、そんな結論で。
（イチカワ）
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