密かに「これはネタにしよう!」としてた北海道で話題の食べ物が、「秘密のケンミンSHOW」で取り上げられて、先をこされて悔しいです。はい。

北海道南幌町にある「キャベツ丼」。小エビと一緒にキャベツを混ぜあわせ、大きなエビと合体させた天ぷらを作り、ダイナミックに盛り合わせた天丼なんです。

普通キャベツは、天ぷらにしないんじゃね!?

だからこそ急いで記事にしたかったのに!
だがしかし! 噂によると「MEGAキャベツ丼」なるものもあるというじゃないか。
ならば、こちとら道民よ、オレが登頂してやる!! ビシッ!
 
レストラン味心に到着。「MEGAキャベツ丼」だけ食券がありません。店員さん曰く「あ、それだけ現金払いなんですよ」とのこと。
えっ? 同行した友人は普通のキャベツ丼を頼みました。
とりあえずお金を払って待つことしばし(「ケンミンSHOW」さんのおかげで平日なのに大盛況でした、テレビすげえ!)。

あれ、なんか、旗たってるんですけど。えーと……「MEGAキャベツ天丼挑戦中」!? ちょ、ちょっと待て、ぼくすごいもの頼んじゃった?

そして視線を降ろすとそこには……MEGA……キャベ……で、でけえよ!
どのくらいでかいのかは写真を見てください。

連れの女性が10センチ弱なので、MEGAキャベツ丼はその高さおよそ25センチほど。左がノーマルの「キャベツ丼」ですが、これでもかなりでかい! 真上からとった写真も下にありますが丼のデカさもハンパない。
倍……いやそれ以上だろうか。

「キャベツはうめぇよ! がんばれ!」

よし頑張る!
 
……惨敗しました。
 
話を聞くとこれ制覇したのはなんとたったの3人。しかもそのうち一人は女性。
世の中すごい人っているんだね……。
 
量はさておき、これ、ものすごく美味しいです。


普通は捨ててしまうキャベツの芯がここまでうまいのか!と驚愕しました。甘くて歯ごたえがあり、エビと一緒に食べるとこれが絶妙な味わいなのですよ。
添えられている、この地域では有名な「キャベツキムチ」 がこれまたとても美味しい。
なのに完食できず、ああーもったいないごめんなさい!と思っていたら、店員さんが笑顔で「お持ち帰り用のパックお渡ししますね!」。素敵!
 
支配人の北野さんにお話を伺いました。

ーーキャベツ丼はいつくらいから続いているんですか?

北野「もう16〜17年になりますね。
キャベツって天ぷらにしないじゃないですか。元々はまかないで遊びで作ったものだったのですが、これが意外に美味しくて。しかし油っこすぎてとても完食できるものじゃなかった。そこで油を大幅30%カット、キャベツの旨みを生かすための最高の温度調節や料理法を常に開発し続けて、今に至ります。知ってますか? 南幌町のキャベツ生産量って群馬県嬬恋村に匹敵するんですよ」

ーー嬬恋のキャベツって小学校の教科書で習いましたよ、そんなにもですか!?

北野「ですね、北海道では最大規模のキャベツ生産量です。ただ嬬恋のキャベツと違う品種で、キャベツの葉の巻が多くてシャキッとしているんです。
これを生かしたものを作りたかったんですね。そもそもキャベツって話題になりにくし、普通に売っても面白くない。偶然産まれたキャベツ丼を出したところ、じわじわとリピーターの方が来るようになりました」

ーーここでしか食べれないですものね。ものすごく満腹になるのでしばらくはいいかなーと思うんですが、また食べたくなる魔力ありますね。

北野「口コミでどんどん広がって。最近「どさんこワイド」(北海道ローカル番組)や「ケンミンSHOW」さんで取り上げられて、一気に有名になりましたね。
美味しいキャベツ丼をアットホームな雰囲気で食べていただき、温泉に入っていただきたいです」

ーー温泉施設とキャベツ丼食べられる食堂がくっついているのはいいですね。
北野「是非入浴して行ってください! これからもさらに注目されるようにどんどん前向きに挑戦していきますよ! 『キャベツはこんなに美味しく食べられる』という意識革命や、地域活性化ができるといいですね」

ーー期待してます!
北野「ちなみにキャベツソフト、なんかも作ったんですが……いまいちでしたね(笑)」

甘くてサクサクおいしいキャベツ丼を食べて温泉にも入れるのはここだけ!
ただし、MEGAに挑戦する際は覚悟の上で!(たまごまご)