(詳しい作品レビューはこちら「『水曜どうでしょう』の“ミスター”激白! 自伝的私小説第二弾『ダメダメ人間』」)
――まさかこんなに早く『ダメ人間』の続きが読めるとは想像していませんでした。
鈴井 なんで書いたんでしょうね。いや、僕自身もいずれは続編を出す日が来るだろうとは思っていたんですよ。前作の『ダメ人間』は20代の頃の話ですからね。でも、まさか丸一年後に出すことになるとは……。周囲からプッシュされて、そのプレッシャーに耐えきれなかったということでしょうね。完全なるダメ人間ですね(笑)。
――今回は書き上げたときの後悔はなかった?
鈴井 後悔しましたよ! 脚本や小説みたいなフィクションならいいんですよ。否定されても「架空の物語ですから」と言い訳もできる。でも、この『ダメダメ人間~それでも走りつづけた半生記』はいわば、僕の分身。つまり、僕の人生が全否定されかねない。達成感より「いいのか、これ出しちゃって……」という戸惑いのほうが大きかったですね。