電話の着信音が鳴ると、「こんな時間に誰から?」と思うことがある。怪しいところから迷惑電話ということも。
そこで、ちょっとユニークな工夫で着信相手を誰でも見分けられるおしゃれな固定電話があるので紹介する。

ケータイのようなパーソナル機器はたいてい着信表示を見て、本人が電話に出るか否かを判断するもの。だが、固定電話となるとちょっと厄介。本人以外にも家族の誰かが出る可能性があり、知らずに厄介なセールス電話をつないでしまったりして。そんなことにならないように「あんしん色々着信」という機能を搭載したのが、『インテリアホン JD-3C1CL/CW』(シャープ製)だ。

ところが同製品、着信表示がどういう訳か「色分け」になっている。本体の液晶画面に電話帳登録番号は「緑色」、番号通知は「黄色」、番号非通知は「赤色」がそれぞれ表示される。緑、黄、赤って、どうしてまるで信号機みたいなこと?
「意識して真似たわけではありませんが、信号機の緑は進め(安全)、黄は(注意)、赤は止まれ(危険)は、子供からお年寄りまで広く認識されています。わかりやすい表現なので、自然にこの3色にしました」(シャープ)

すると、ターゲットとするおもなユーザーは、
「とくに、小さい子供さん。変な電話に出ないようにすることを意識しています」(同)とのこと。
たとえば、こんな使い方。
お母さんが子供に「電話の画面が緑のときだけ電話にでてもいいからね。
赤くなったら、とっちゃダメ」のように。

こうした機能を開発した背景には、やはり前述したように最近、
「家にかかってくる電話は、セールスの電話であったり、高齢者を狙った振り込め詐欺など、取りたくない電話が目立つようになりました」(同)
ということだそうだ。嫌な世の中になったものである。用心しないと!

みなさんも、家族が迷惑電話に出ない方法を考えてみては。決して、他人事ではありませんから。
(羽石竜示)
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