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『元気な時代、それは山口百恵です』篠山紀信の処女エッセイ集がすごい

『元気な時代、それは山口百恵です』篠山紀信の処女エッセイ集がすごい
『元気な時代、それは山口百恵です 31日間の現在写真論』篠山紀信/講談社<br />KARAについて書かれた第4回(12月4日掲載分)は、写真だけ「時期的な諸般の事情で掲載不可」となってる。普通なら別のテーマに差し替えるなどするところだが、そのまんま空白になっているあたりが、いかにも篠山紀信らしい。絶対おもしろがってるよね。
写真家生活50年。数えきれないほどの写真集を発表してきた篠山紀信が、初めてのエッセイ集を出した。まず、それだけで「読まねば!」という気持ちになる。
本書は、2010年12月1日から31日までの1ヶ月間、スポーツニッポン紙上に「我が道」と題して連載されていたエッセイをまとめたものだ。連載当時とほぼ同じ体裁で、毎回の主題となる写真1点とエッセイ本文がセットになり、全31回が日付の順番通りに収録されている。

表紙が山口百恵だったこともあって、最初にこの本を書店で見つけたとき、まず「篠山紀信について語るということは、昭和という時代を語ることだ」ってなコピーが頭に浮かんだ。この切り口でレビューが書けるなあ、と。
ところが、序文に相当する第1回で、篠山紀信は次のように書いている。

「『我が道』といわれても生い立ちや苦労話、ましてや家族や体の具合の話など全く書く気になりません。なにせ僕、現役の写真家ですから。毎日、時代や社会の面白いヒト、コト、モノとかかわって丁々発止、仕事してるわけですよ」

そうなのだ。篠山紀信はいつでも現役。現在進行形の写真家だったのだ。しかも、固定化した自分のスタイルというものをもたず、常に新しい素材、新しい技法にチャレンジし続けている、革新的な写真家なのだ。

1991年に女優・樋口可南子の写真集で陰毛を隠さなかったことにより、日本に事実上のヘアヌード解禁をもたらした。また、同年には当時のトップアイドルだった宮沢りえを丸裸にした「サンタ・フェ」で、日本中を仰天させた。篠山紀信でもっとも有名な写真といえば、このときの「穴の開いた扉の向こうに立つ全裸の宮沢りえ」と思う人も多いだろうが……ちがうよ! ジョンレノン

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