意外に使い切るのが難しいメイクアップ化粧品。なかでも、パウダーファンデーションは隅の方が残ってしまい、最後までキレイに使い切れたことがない人も少なくないのでは。


以前コネタでも取り上げた「ファンデ用スポンジを洗う頻度」とあわせて、昔から疑問だったのだが、これって仕方がないことなのか? 国内化粧品メーカーの美容部員に話を聞いてみると、
「パウダーファンデーションを隅まで使うのは確かに難しいですね……。使い方としては、ファンデーションをスポンジで取るときに一方向に取らず、“の”という字を描くように全体から取るように気をつけると最後まで使いやすくなります」
また、フェースブラシを使うと、比較的最後まで使えるそうだ。

ところで、パウダーファンデとはまた別の理由で使い切れないことが多いのが、口紅やアイシャドウといったアイテム。とくにコスメ好きの人なら、数えるほどしか使ったことのない口紅の1本や2本持っている人も多いはず。そもそも、化粧品に消費期限はあるのだろうか?
「基本的には消費期限はありませんが、保管する環境や使い方よって、変化してしまう可能性があるので、開封したらなるべく早めに使いきってほしいですね」

一般的に、パウダーファンデーションやアイシャドウなどの“粉もの”の方が、水分や油分が少なく変化しにくいといわれているそう。一方、口紅やクリームファンデーションなどは水分や油分が多く、時間が経つと溶けたり分離したりしてしまうこともある。
「たとえば、去年買ったものなど不安な場合は、においや感触が買ったときと変わっていないかを確認してください。それでも気になる方は一晩パッチテストをすると安心です」
パッチテストとは、腕などに少量塗ってしばらく置き、かゆみや赤みなど異常が出ないか確認することをいう。

基本的には、長く使っていても違和感を覚えなければ大丈夫だそう。
「化粧品はさまざまな試験を重ねて、安定性や安全性を確認していて、簡単には品質が変わらないようにできています」
ただ、保管の仕方や使い方によっては、汗や雑菌が入ったり、酸化しやすくなったりするので、やはり開封したらそのまま使い切るのがオススメとのこと。
「メイクものだと、年に何回かは各メーカーから新色も出ますから(笑)」

それほど神経質になる必要はなさそうだけど、肌に直接触れるものだけに、ダラダラ使うのは避けようと思います。
(古屋江美子)
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