そして、この匂いも独特だ。“古着屋の匂い”。なんとも不思議な癒しがある。いつまでもそこに居たくなるような、クセになる匂い。隠れたファンも多いのではないか?
実は、そんな香りの柔軟剤が発売されているらしいのだ。「株式会社 大香」から発売されている『GONESH softener』(ガーネッシュ・ソフナー)は、ロサンゼルスのメルローズ通りにある古着屋の香りを放つという。
しかし“古着屋の香り”って、一体どんな香りなんだ?
「元々、『GONESH』(ガーネッシュ)というブランドから発売されているお香が古着屋で人気を博し、アメリカや代官山辺りでよく焚かれていたんです」(同社・担当者)
そこで、日本における同ブランドの総代理店を務めていた「大香」が、ブランドのより広い普及を目指して開発したのが、この『GONESH softener』。アメリカの本社の許可を得て製造した、日本独自の商品だという。
種類はNo. 4(ピーチやベリー、ブドウ等の甘くフルーティーな香り)と、No. 8(春の日の朝の靄にたち込める空気の香り)の2種類。
「どちらも甘い香りですが、人気があるのはNo. 8の方です。どちらも『打倒、ダウニー!』を謳えるくらいの、強い香りになっております」(担当者)
どのくらい強いかというと、室内干しするとフレグランス代わりになるレベル。
これは、凄く試してみたい! そこで早速、人気のNo. 8の方を取り寄せてみました。いやぁ、洗濯が楽しくなりそうだ……。
蓋を開けてみると、香りはかなり強い。また、今まで使ってきた柔軟剤と香りの種類も大きく異なる。ああ、そういえばお香というか、古着屋っぽい気がしないでもない。洗濯が終われば、その香りのほどもわかるのだろうが、果たして……。
そして、待つこと数分。まだ洗濯機は回っているようだが、近づいてみると……。うわぁー! 非常に強い香りが!! そうそう、この香りは身に覚えがある。確かに、あの香りだ。下北とか代官山辺りで、私を包んでくれる……。
それにしても、想像以上。洗濯機周辺に、プンプンと香りが発散されている。こんな強烈なの、服についても大丈夫なのだろうか? 少し、心配になるくらいの程度。
そして、そこからまた数分。ようやく、洗濯が終了。早速、愛用のTシャツを取り出してみると……。あーっ、わかる! スッゴイ、わかる!! 古着屋の香りだ、これは! バサッとはたくと、我が家のベランダが瞬時に古着屋の香りに早変わり。こりゃ、スゴい。
せっかくなので、Tシャツを部屋干ししました。すると、私の部屋が古着屋さんみたいな雰囲気に。それも、この香りのおかげです。
Tシャツが乾くと、香りは洗いざらしの状態よりも若干落ち着いたよう。
ただ、もうちょっと落ち着いた強さを好む方はNo. 4の方が合っているという。女性には、そちらのタイプが人気だそうだ。
といった、この柔軟剤。今年の4月5日から発売されているのだが、主にどんな方に利用されているのだろう?
「主に20~30代の、“古着好き”の方に好評です。また、このブランドはサーファーやカーマニアの間でも人気なので、そういった方々にもご購入いただいております」(担当者)
価格は、680ミリリットルで840円(税込み)。ヴィレッジヴァンガード、ドンキ・ホーテ、雑貨屋、同社ウェブショップで購入することができる。
個人的には、柔軟剤を選ぶ大きなポイントの一つに“香り”という要素もある。そういう意味で、これは垂涎モノ。新品を買ったのに、コレで洗えば古着みたいな香りを漂わせることができるのだ。
こういう嗜好をお持ちの方(古着好き)には、オススメです。私も含めて。
(寺西ジャジューカ)