「ミルク飲み人形」や、おトイレをする(オムツが濡れる)お人形、泣いて涙を流したりするお人形もあったな~。子どもはそれでお母さんごっこなんかをして、お母さんのイミテーションになり子育てに奮闘する、という光景があったのだが、今の日本ではどうなのだろう?
最近の日本の幼児や小学生低学年の子どもたちは、どんな遊びをしているのだろうか? 

ここ米国ではバービーの衰えはないにしても、小学校中学年以上の女子が「アメリカンドール」なる抱えられるくらい大きめな人形を収集していたりするが、高価な人形なので小さい子どもにはどうか? と思うところだ。

そんなアメリカに「母乳子育て」推進というのだろうか、母乳飲み人形なるものが登場する、という話題でメディアが持ち切り。

女児が授乳(母乳)の真似ごとをするお人形。ブラらしからぬ鮮やかな色のヘルタートップには両乳房のちょうど乳首に当たるところに可愛いお花印があり、そこにお人形のクチを持っていき、母乳を飲ませる、という母乳育児のシミュレーション。
お花のセンサーがお人形のクチを感知すると、乳首を吸う音が出る。

幼少期にこの人形で母性愛を育み、母乳育児の素晴らしさが伝えられるなら、と賛成派も多いが、妊娠年齢が早まるなど反対派も同様に多い。

米国の医療リソースでは、生後6カ月は75%が母乳育児を推進している。
赤ちゃんはもちろんだが、母親の健康面への影響も大きいと言われている母乳育児が見直されてもいい時期なのかもしれない。
ワーキングママも多い中、母乳育児は面倒に思うかもしれないが、最も自然で安上がり、その上栄養価も信用できる。

日本の厚生労働省の調査で、日本における母乳育児率も生後1カ月45%、生後3カ月38%と米国でもさほど変わらない低い数値が出ている。
そして「高学歴な母親のほうが母乳育児率が高い傾向がある」なんていう統計も米国疾病対策予防センターから出ているのも興味深い。

このお人形、母乳を飲み終わったら、肩に抱えてトントンと背中を優しく叩くと「ゴホッ」とゲップまでするそう。ママのイミテーションとなって、このお人形と活躍する幼児が簡単に想像できる。

哺乳瓶でミルクを飲ませるお人形があるんだし、母乳用のお人形が出てきても不思議ではないのかもしれない。
気になる値段は高めの89ドル(約7000円)。

皆さんは幼少の頃、どんなお人形で遊びましたか? リカちゃん? ぽぽちゃん?
(シカゴ/あらた)
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