今年で開館10周年を迎える、東京・お台場の日本科学未来館。スペースシャトルで二度の宇宙飛行を体験した、毛利衛さんが館長を務める、科学技術がテーマの博物館です。
その常設展示に、ゲームクリエイターが参加したと聞いて、さっそく取材してきました。「アナグラのうた~消えた博士と残された装置~」。「情報科学技術と社会」エリアで、10年ぶりにリニューアルされた展示物です。
演出は「ディシプリン*帝国の誕生」の飯田和敏さん。コンテンツディレクションはeスポーツプロデューサーとしても活躍中の犬飼博士さん。サウンドシステムは「ルミネス」シリーズなど多数のゲームサウンドを手がけた中村隆之さん。先日インタビューをお届けした「災害復興祈願サウンドゲームソフト『なぎ』」を手がけた面々なんですよ。
周囲を壁に囲まれた、長方形の展示スペースに足を踏み入れると、自分の情報が「ミー」という影に似た姿で足下に現れます。体験者の移動と共に足下について回り、他の体験者に近づくと、互いに手をつないだりすることも。壁にはドット絵調のグラフィックで人々のシルエットが踊り、BGMはボーカロイドが唄うダンスミュージック。「情報」「共有」「パワー」といったフレーズが飛び交います。なんなんだ、これは。