オランダやドイツに留学して学んだ専門家にその由来を聞いてみた。
元々のフェルデンクライス・メソッドとは、体の動きをとおして体の能力を引き出す「学習」の方法。ここから生まれたハーモニー体操も、赤ちゃんのころから自然にやっている運動感覚にしたがって動くので、どの動きも非常にゆるやか。
「ハーモニーとは協調です。 ハーモニー体操は、いろいろな筋肉が協力・協調して動くことで、特定の部分にかかる負担を減らし、日常生活動作を改善し痛みを解消します」とコンラッドさん。
デイケアの経験を生かし、寝たままでも座ったままでもできるようにつくったので、ほとんど運動をしない人にも体の動かない人にも、ラクにできるのが特徴。
寝たきりの人でも、足だけを動かしてあげたり、体を揺らすだけでも体が違ってくるので高年齢の方に特に喜ばれていて、最近では、老人ホームや介護施設に指導に行くことが増えているとか。
実際に、レッスン風景を見てみると、70~80代の方々が本当にゆる~く体操しています。「寝たまま太極拳」「世界一やさしい体操」といわれるだけあって、体操といっても簡単すぎる動きだけ。ゆる体操よりも、数倍ゆるい、ゆるすぎる。
なるほど! こういう、ゆるすぎる体操が、この先の高齢化社会の日本にはぴったりなのかもしれませんね~。
(カシハラ@姐御)