皮を剥いて粒状にしたニンニク。さて、それから包丁で刻んだり、スライスしたりしたニンニクをオリーブオイルと一緒に炒めて香りをつける――そんな使い方をするものだが、とにかく手に付くとなかなか臭いが取れないのが厄介。まな板にも臭いが残ってしまう。
そんなデメリットのあるニンニクをなるべく手やまな板に臭いを付けないでみじん切りするために開発された道具が『シェフン ガーリックズーム』(米シェフン社製、国内販売、貝印)だ。一見すると、丸い手押し車。料理器具とは思えない。だが、皮を剥いたニンニクを入れて車を前後にゴロゴロ動かすと、中のスライサーが回転して簡単にみじん切りができる。
筆者はまだ同製品を使ったことがないので、入れるニンニクの大きさはどのくらいが最適か、また、ニンニク以外に対応可能な食材を貝印さんに聞いてみた。
「ニンニクのサイズによりますが、日本で販売されている平均サイズのニンニクの場合、1粒を2、3等分にします」
「ニンニク以外では、ショウガのみじん切りも可能です」
では、実際にそれを使った料理の感想は。
「パスタを作りました。
ところで、この『ガーリックズーム』という製品、実は約1年前に発売されたものだが、これまでの評判や売れ行きなどはどうなのか。
「発売以降、非常に売れ行きがよく、問い合わせも多くいただいています。昨年の出荷実績もシェフン全商品の中、売上げナンバーワンと非常に好評です」
なお現在まで、製造の都合上しばらく販売休止となっているが、10月中旬の販売再開が決まっている。
これに関連して、その他のおもしろスライス料理器具として、
・『ガーリックスライサー』――ニンニクを薄く均等にスライスすることができる
・『ストロベリースライサー』、『バナナスライサー』――手早く簡単にスライスをできる
などもある。
これからの季節に重宝なのが栗の皮むき道具『栗カッター』。ペンチ状の道具で、栗ご飯をつくるときなど大量に皮を剥くときにいいかも。
食欲の秋。べんりな道具をフル活用しておいしい料理をつくってみては。
(羽石竜示)