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リアル三国志の世界! 地図にない街、ワ州潜入ルポが凄い『独裁者の教養』

リアル三国志の世界! 地図にない街、ワ州潜入ルポが凄い『独裁者の教養』
『独裁者の教養』安田峰俊/講談社<br />世界の独裁者の生い立ちから、実在する独裁国家への潜入、そして3.11後の日本まで。幅広い角度から「独裁」に迫る「独裁者の教養」
独裁者って何なんでしょうね。

人間の歴史は独裁者の歴史です。スターリン、ヒトラー、毛沢東......。特に20世紀は世界的独裁者のオンパレード。もっとも、彼らが前近代の独裁者と異なるのは、ちゃんとした教育を受けた、インテリだってこと。でも、どんな人生を歩み、思想や価値観をといった教養を積めば、独裁者になれるんでしょうね。

そんな、みんながあえて避けて通っていた難問に、直球勝負で挑んだのが、本書『独裁者の教養』(星海社新書)です。本書にはスターリン、ヒトラー、毛沢東、ポル・ポト、ニヤゾフ、リュー・クアンユー、フセイン、カダフィ、鮑有祥(バオ・ヨウシャン)という9人の独裁者の経歴と人となり、そして主要な政策が紹介されています。

あ、ニヤゾフ、リュー・クアンユーって知ってます? 前者は旧ソ連領だったトルクメニスタン共和国の終身大統領。2006年になくなるまで事実上16年間、同国の独裁者でした。リュー・クアンユーはシンガポール共和国建国の父で、首相を経て2011年5月まで顧問相として約40年間君臨。同国は観光地としても人気ですが、事実上の一党独裁国家で、「明るい北朝鮮」と言われることもあるんです。

ただ、それだけだと「お勉強チック」になっちゃうので、本書にはもう1つ、すごい爆弾が仕込まれていました。それが「地図にない街」ワ州への密入国ルポです。

ワ州は中国とミャンマーの狭間にあり、ミャンマー領なのに中国語が使われ、人民元が流通する「プチ中国」。いわゆる「黄金三角地帯」に位置し、かつては主要産業がアヘン製造でした。ここの総司令が鮑有祥。この街を筆者の安田峰俊さんが徒手空拳で乗り込み、庶民の暮らしをレポートしています。いや、これはすごい快挙ですよ。

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