最近音楽ゲーム、通称「音ゲー」が家庭用移植されづらくなりました。
まーねー。
仕方ないんですよ。
ゲームセンターで絶賛稼働中の人気タイトルといえば「ビートマニア2DX」「ドラムマニア」「ギターフリークス」あたりなんですが、このへん専用コントローラーがPS2向けにしかないので、PS3用のソフトを出せないのです。
逆に先にPSPで出てゲーセンに移植しているのが「初音ミク -Project DIVA-」シリーズ。○?△□の4ボタン(たまに十字キー)です。
うーん、音ゲーは基本ゲーセンでやれ、ってことなんですかね。

そんな中、「ポップンミュージックポータブル2」が発売になりました。アーケード版の16「ポップンミュージックパーティー」に当たります。
「ポップンミュージックポータブル」が2010年に移植され、11年11月に2が発売です。
にしてもですよ。
ビートマニア2DXが7ボタン+スクラッチだったのに対し、ポップンミュージックは9つボタン。
しかもPSPですよ。
えっ、9つもボタンないよ?!
しかもPSPってことはあれだよね、親指だけで押せってこと?!
「ポップンミュージック」は左から、「白・黄・緑・青・赤・青・緑・黄・白」と赤を中心に線対称に並んでいるんですが、これを○×△□の他に十字キーとL・Rボタンに割り振りました。

1が出た時「そんな無茶な!」と思ったんですよ。十字キーて! LとRなんて「モンハン」でもそんなに普段連打しないよ!
ところが実際触ってみると……あれ、思ったよりできる。
想像をはるかに越えて快適です。いやいやほんとまじで。

9ついっぺんにやろうとするとぶっちゃけ無理です。
モードがありまして、「5ボタン」「7ボタン」「9ボタン」にわかれているんです。
ちなみに7ボタンはPSP版オリジナル。5と7の違いは「LとRボタンを使うかどうか」なので、ここが境界線なんです。LとRにかけた人差し指ってそんなに動かなくて他のボタン押せなくなるので、練習あるのみ。いきなりじゃなくてステップ踏めるのはいいですね。
十字キーは上が青、下が緑、左が白と分かれています。なんだそりゃ無茶な、とか思ったんですが意外といけます。
よーくPSPのボタン配置みてください……ほら、左の十字キーと、右の○×△□ボタン、位置同じだよ!
5ボタンは、感覚的に慣れてくるとすんなりいけるようになります。
ただし十字キーの欠点は、同時押しができないこと。特に上と下。このへんは特に9ボタンモードだとうまく配置変えされています。物理的に無理なもんは無理ですから。

「特訓してまで9ボタンやりたくないけど、5ボタンだと簡単すぎる……」という人もいると思います。
そんな人用に、5ハイパーと7ハイパー、という難しい譜面も用意されていて、これが時に9ボタンより難しかったりするのでご安心を。
完全に「PSPでいかにして遊べるか」を計算されているのには好感が持てます。
なるほどなるほど、一応PS2版でポップンミュージックの専用コントローラー出てますが、そちらの「そのまま移植」ではなく、家庭用としてどう遊べるようにするかをひねった移植が今後メインになっていくとしたらこれは面白いですね。

最初の時点でもそこそこ曲数あるんですが、曲は「パーティーモード」というアドベンチャーでどんどん増えていきます。
初めて触れる人には一人で黙々と遊べるモードですし、キャラクターも多くにぎやかで楽しいです。これ自体がいい具合にチュートリアルになっています。


1をやりこんでいて2に触れる人向けに、どこが変わったかを書いておきます。
まずインストール機能がついたので、格段にスピードアップしました。これはでかい。とにかくゲームの出来がよくてもえらい待たされていた1に比べて早いです。とはいってもロードがあるのは仕方ないですが、そこは限界かもしれません。
「パーティーモード」ですが、1の「アドベンチャーモード」は5ボタン固定だったので、慣れてくると簡単すぎて作業化してしまいましたが、今回は5からEXまで全部選べます。なので自分のレベルにあわせて遊べて飽きなくなりました。
失敗した時のリトライやトレーニングモードも付きました。音ゲーまわりは抜群によくなっています。
キャラクターもかなり立ってきていて、会話がとにかく多く、見ているだけで楽しいです。キャラゲーとしても成立し始めています。
逆に1であって2にないのは版権曲。
1では「カルマ」や「創聖のアクエリオン」などあったのですが、2ではありません。ここはちょっと残念ですが、とはいえ2でもオリジナルの名曲はばっちりおさえられています。
曲ばっかりはもう好みによるので、いちがいに良い悪いと言えないのですが、やっぱりたくさんやりたいのが人情というもの。
そこもうまくおさえており今後、ちょっとずつ曲のダウンロード購入ができるようになるらしいです。
今回削除された版権曲はこのへんに期待をしたいところです。
初回生産版は、20曲ダウンロードできるダウンロードカードが付いているので、欲しい人はご確認の上ご購入を。UMD版のみです。

ポップンミュージック自体は1998年からはじまり、現在アーケードで19「チューンストリート」が稼働中。まもなく20弾「ポップンミュージックファンタジア」が出ます。
なので今後も是非このシリーズは移植し続けて欲しいところ。ついでにPSP版で過去のポップンミュージックの曲もやりたいですね。
最近はスマートフォンやiPadのアプリで16マスの光をタッチする「jubeat」や、飛んでくる弾をタッチする「REFLEC BEAT」が移植されたりと、変則的な移植も出ています。
タッチ機能の有効活用です。
ゲーセンでも音ゲーやりたいけど、家でもやりたいんだよー!
(たまごまご)
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