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突然事故死したらあのAVは?〈坂元裕二×我孫子武丸 ドラマ「それでも、生きてゆく」対談part2〉

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<ちゃんとAVの話は1話目からあるわけで>

我孫子 最後の最後で主人公がAV返しに行くじゃないですか。あれだけでも、このドラマの“お約束を良しとしない”姿勢を示してると思うんですが、やっぱりちょっとは軽く終わらなきゃみたいな?

坂元 僕は主人公が歩きだして引きの画で終わるみたいな、そういう終わり方があんまり好きじゃない。というか書いたことないです。

我孫子 でも、伏線があるじゃないですか。ちゃんとAVの話は1話目からあるわけで。

坂元 でも、最終回で出すつもりで書いているわけではないので。ある時点で最後どうやって終わらせようかって考えてるときに、「あぁ、アレ拾える。返してないや」と思い出して。実際に初稿の段階では第1話でAV返すシーンっていうのも書いてるんですよ。

我孫子 はぁー、そうなんだ。

坂元 返しに行ったら死んだ妹の関係者に出会う、っていうのを初稿では書いてました。でも2稿の段階でもうそのシーンは無くしたので、返してない状態になってるなぁと。

我孫子 でも、満島さんが家に来たシーンで見つかるわけじゃないですか。でも、まだ返しには行かないわけですよね。

坂元 忘れてるんですよね、返すのを。

我孫子 脚本家も?

坂元 僕は忘れたというより、ドラマ上忘れる、ということがあるんですよね。返したであろうと。あるいは返したか返してないかは一旦置いておく。そういうのはよくやることなんで。あの、「突然事故死したら、家に隠してあるAVはどうなるんだろう?」って男性ならよく考えると思うんですけど、この場合は「妹が死んだときにAV借りてたらそのAVはいつ返しに行くんだろう?」っていうことを想像するんです。“非日常の中に生きながらまだ日常に引っ張られる”っていうのはAVの話から始まって全編通してやりたかったことです。それはリアリティの追求というよりは、こんなこと(殺人事件)があっても生活から離れられない人間の面白味というか、そういうものを積み重ねていったらベタじゃなくなったというか。ベタというものはいかに非日常的なものなのかっていうのは書いてて感じたことですけどね。

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