しっかりやりたい気持ちはあるのだが、なかなか掃除をする時間が作れない。いっそのこと、業者を呼びたくなってくる程で。

あぁ、そうだ。自動で床掃除してくれるロボットを買おうかな。放っておいても勝手に部屋中を動き回り、スイスイとごみを吸い取ってくれるやつ。

そんなアイテムを探していたら、ちょっと一風変わったお掃除ロボを見つけたんです。「ショップジャパン」が昨年の10月より発売している『ミント オートマティックフロアクリーナー』は、“拭き掃除”を自動でやってくれるフロアクリーナー。
今まで、自動で床掃除してくれるロボットについてはいくつか聞いたことがあった。でも、“拭き掃除”ってのが嬉しくないですか? そういえば、我が家の床はフローリング。実は、電気掃除機よりも家庭用モップの方が登場の機会が多かったりします。

そして、このクリーナーが開発されたきっかけについて。
「このクリーナーはアメリカの『Evolution Robotics社(以下、ER社)』という、元々はロボットを開発する会社が製作した商品です。またER社の社長は、NASAの火星探査機のプロジェクトに関わる技術者でもありました」(「ショップジャパン」担当者)
そこでER社は「自分たちが持つ技術を家庭に活かし、家庭で人を助けるロボットを作りたい!」と決意。他社が参入していない“家庭用拭き掃除ロボット”に着目し、今回のクリーナーの開発に着手したそうだ。


ではどの辺りに、そのスペシャルな技術が活かされているのだろうか? それには、大きく2つのポイントが挙げられる。
まず1つ目は、賢い司令塔である「ナビキューブ」の存在。この小箱のような装置には赤外線通信システムが内蔵されており、ここから発射された赤外線が天井を反射してクリーナーに届く。結果、クリーナーがまるでGPSのように部屋の形状や家具の配置を地図化(マッピング)し、掃除済みの場所と今から掃除する場所を理解するそうだ。これにより、効率良く掃除してくれる
2つ目の機能は、「高度なマルチセンサー」。このクリーナーは厚手のラグやカーペットもよけて掃除をしてくれ、階段のような段差も自動回避。家具などの障害物をセンサーが感知すると、進むスピードはゆっくりになる。また万が一当たったとしても、バンパーが衝撃を和らげてくれるそうだ。安心だな……。

そして何度も言うが、これは“拭き掃除”専門のクリーナー。自動でゴミを吸い取るクリーナーと違って、クロスを取り付ける方式をとっている。きっと、掃除終了後はキモチ良い部屋になっているはずだ。
……これは、試してみたいな。
というわけで、実際に『ミント オートマティックフロアクリーナー』を自宅でも使ってみました! その前に、白状させてください。実は忙しさにかまけ、1か月以上キチッとした掃除ができていない。そんな状態で、このクリーナーを試したとすると……。ある意味、楽しみでもある。

そんなこんなでセッティングも終了。「ナビキューブ」を部屋の中央にあるテーブルに置き、まずは“乾拭き”スイッチをオン! おっ、「ウイ~ン!」とクリーナーが動き始めた。
正直、物が多い私の部屋。様々な障害物(イス、本棚、鏡など)があるので、その掃除のしにくさが可哀想なのだが、一度それらに衝突すると前部分にある青ランプが点滅し、「ここは行き止まりなんだな」と理解している模様。
そして「そろそろ、部屋全体を行き来したかな?」というタイミングになると、クリーナーもスタート位置の位置に戻ってスイッチオフ! 終了です。
さて、クロスがどうなってるかチェックしてみると……。うわっ、ちょっと皆さんにお見せできない程に汚れてます。
ということは、しっかり掃除してくれたってわけだ。……私の代わりに。

ちなみにこのクリーナー、“水拭き”のスイッチもある。こちらも試してみたのですが、終了後のクロスをチェックすると、もう真っ黒!
動きの傾向としては、まずは部屋の広いエリアから掃除を始め、そこから今度は隅の方に進出。物にぶつかりながら「ここは行ける!」「やっぱり、ここは行き止まりだ」と理解を深め、掃除を進めてくれているようだ。本当、ありがとうね。

そんな『ミント オートマティックフロアクリーナー』は、通販サイト「ショップジャパン」にて発売されている。価格は29,900円(税込み)。

それにしても、このクリーナーはよく働いてくれた。実は“拭き掃除”のクリーナー自体は今までにもあったようだが、『ミント オートマティックフロアクリーナー』のように空間を認識しながら効率良く拭き掃除をしてくれるロボットはこれが初めてだという。
いやぁ、本当に助かりました。拭き掃除なんて自分ですると、疲れるわ、手が汚れるわ……。
でも今回の私は、見てるだけ。それどころか、お茶飲んでたくらいだったから。
このクリーナーには、お小遣いをあげなきゃいけないな。
(寺西ジャジューカ)
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