「暗いところで本を読むと目が悪くなりますよ!」
と親や先生によく注意されたことを覚えている。とはいえ、ついつい暗いところで読んてしまうときが今もよくある。
たとえば、小説を数百ページ一気に読もうとすると最初のうちは椅子にきちんと座っているのだが、だんだん同じ体勢がきつくなり、気がつくとベッドで横になりながら読んでいる。すると、いつの間にか日がとっぷり暮れて、部屋の中も字面もすっかり暗くなっている。

「明かりが欲しい」
と言っても今いる場所から電気スタンドは遥か彼方。そこで、いつでもどこでも電気スタンドを本に付けておくような便利なLEDライト『USB-TOY70』(サンワサプライ)を使うことにした。

これ、わずか26グラムのフレキシブルアーム付きLEDライトで、アームの先のクリップで本や電子書籍、ノートPC、タブレットなどの端に挟んで使用する(挟める厚さ1センチまで)。電池式(LR44×3個、連続使用可能時間は約14時間)なのでもちろんワイヤレス、いつでもどこでも字面を明るく照らしてくれる。

この明るさ(120ルクス)で実際、読みやすいかどうか試してみた。
最初は、蛍光灯スタンドの側から1メートル程度離れた場所で読んでみる。このくらいだと日ごろからふつうに読んでいるが、正直ちょっと読みづらいと感じるときがある。『USB-TOY70』を使用すると、ややぼやけ気味だった活字がはっきり読めるようになった。

つぎに、約数メートル離れた場所でチャレンジ。ここではかなり読むのが辛い。
というか、細かい活字だと読む気がまったくしないほど判読が困難。天井の蛍光灯は点いてはいるのだが、明かりが十分に届かない状態だ。このような場所こそLEDライト君の出番。A5判の見開きサイズで試したが、半面ずつ照らせばはっきりと判読できた。文庫や新書だったらこれで十分だろう。ただ、もっと大きい判の本は同製品を2本付けたほうがベターかも。

今回は試さなかったが、電子書籍(Amazon Kindle、ソニー Reader)のようなサイズに適した照明機器であろう。筆者は持っていないので、とりあえずおもに文庫、新書用として部屋の中や喫茶店などで使用することにしたい。

活字をたくさん読まれる方へ、明るいところだと、読書が捗りますよ。
(羽石竜示)
編集部おすすめ