review

本の帯文ってどうやって書いてるの? 歌人・枡野浩一は『濡れた太陽』で愛の告白

 【G案】
 前田司郎のつくる舞台に出演していた日々が、
 私の人生で最も幸福なひとときでした。
 でも前田さんは我々を演出しながら、こんなことを考えていたんですね、、、
 にこやかで楽しそうだったのは、演技だったんですね、、、、、ショックです。
 でも計算高くて空気を読んで気をつかうのがうまくて口の達者な主人公、
 太陽くんのことが嫌いになれません。むしろ大好き。才能あるし。童貞だし。
 自分と感じ方のちがう登場人物たちが、全員、愛おしくなってきます。
 そして、この世界のことが、もっと好きになれそうな気すらしてくる。
 ――枡野浩一(歌人/五反田団「生きてるものか」出演者)

いつも自分の幸不幸のことばかり考えている歌人、枡野浩一。
だがどうだろう。
小説に限らず、
あらゆる作品は「受け手である私にとってどう届いたか」が重要で、
受け手の性質や素養や経験を無視した純粋な評価なんて、
本当はありえない。
あらゆる批評は「私」の価値観の告白だろう。
 「このような価値観を持つ私です」その告白が批評じゃないか?
というのは、
枡野浩一13年ぶりの短歌集『歌』(雷鳥社)収録の一首。
私は前田司郎を愛していて、
その告白をどう書いたらいいのかで逡巡している。幾日も。
以前、
「週刊SPA!」で前田司郎をほめたたえる座談会に出席したこともある。
男たちが必要以上に前田司郎への愛を語るものだから、
唯一の女性、山崎ナオコーラさんが引き気味だったことを思いだした。
編集部おすすめ

あわせて読みたい

レビューの記事をもっと見る

トピックス

今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

レビューニュースランキング

レビューランキングをもっと見る
お買いものリンク