どうやって争うの? という素朴な疑問を聞いてみたところ、戦う方法は用意された花と器を使用して、1回戦ごとに1人5分間で、1回に3人が花を生けあう形式。同じ器を用いて、用意されたたくさんの花から出場者が好きな花を選んで作品を仕上げあうので、まさにその場でしか見れない作品が生まれるのが、花生けバトルの醍醐味だとか。
ところでバトルの採点はどうしているんでしょうか? と聞いてみたところ、
「1分間で観客と、フラワーアレンジスクールの先生や器の提供者などの審査員が投票します。技・美・戦う姿勢の各5ポイントで採点していきますが、審査員は、特別ポイントを持っていて加算や減点もする方式です。真剣に、技やプライドをかけた争いなので毎回白熱します。古典形式を生かしたり、器との相性や器をどう生かしたのかのかも採点の重要なポイントです」と桃江さん。
挑戦的なスタイルや奇抜なものもあるそうですが、結果的に一番いい花を生けた人が優勝しているそう。参加する華道家は、古典流の方はもちろん、大きな流派を辞めた人や破門になった人、フラワーアーティストなど様々。
ちなみにこのバトル、評判はどうなんでしょうか?
「最初の頃は、華道界からも批判があったが今では観客の動員は毎回100名を超えるようになり認知されてきた。回を追うごとに次も楽しみですといってもらえるようになり、花生けバトルの流れから、花生け討論会という新しいかたちに発展しています。
9月30日に最終予選が行われ、12月にはチャンピオン大会も開催されるほどの人気のイベントに成長したのだとか。9月30日は、気鋭の作家・前田直紀の花器を用い、花生け戦士が、5分5本勝負、15作品の花いけバトルに挑むそう。
美と技を競うこのイベント、ぜひ見に行きたいですね!
(カシハラ@姐御)