次のオノマトペは何の擬音・擬態語でしょうか。
1・てぷてぷ
2・きゅうるり
3・ぢゅむン
正解はこちら。
1・おっぱいが揺れている音
「乳房が、てぷてぷと揺れた」
2・セックス中に膣内がしまる音
「ドアノブを回すようにきゅうるりとよじれる」
3・女性が騎乗位で男性器を挿入する音。
「体重をかけた。ぢゅむン−−。抵抗はなかった」
全部わかった人には官能小説キング(またはクイーン)の称号をあげます。
『オノマトペは面白い 官能小説の擬声語・擬態語辞典』はありとあらゆる数多くの官能小説の中に描かれた、性を表すオノマトペ「だけ」を集めた単語集です。
400ページ以上、ぎっちりオノマトペが詰まっており、その出典文章が引用されています。
たとえば、おっぱいが揺れるときどう表現しますか。
「ゆさゆさ」
「タプンタプン」
「ぷにゅぷにゅ」
「ブルンブルン」
いろいろありますが、この音だけでおっぱいの雰囲気やシチュエーションがガラっと変わる。
「ゆさゆさ」と書くだけで、それが巨乳であることがわかります。「タプンタプン」だとかなり視点が胸に近づいている状態でしょう。「ぷにゅぷにゅ」は触れている、あるいは胸が何かにあたっている状態、触覚を表します。「ブルンブルン」に至っては、激しすぎて行為を暗に表現しているようです。
オノマトペ自体、研究すると非常に面白いものです。
しかし官能小説は「セックスをする」という一点に集中しつつ、多様なバリエーションを考えなければいけません。オノマトペのこだわり方は非常に重要です。一つのオノマトペでガラっと空気が変わります。