それは、適温をアラームで知らせる『湯温計 BCT-26』(無印良品)だ。丸くて小さいこのアイテム、普段は時計や温度計として使用でき、湯温モードボタンで切り替える。そして、好きな温度(35~45度)を選んで設定する。あとはスタートボタンを押して湯船のなかに浮かべると、センサーが自動的に水を感知して計測を開始する。目的はとてもシンプルな製品、設定した温度に達すると30秒間アラームが鳴って知らせるというものだ。
まず、湯船に水を入れて沸かし始めるのだが、ある程度水が溜まってきたら、同製品を投入する。するとだんだん表示されている数字が上がっていくのだが、ここでちょっとでも湯温計を水から取り出すと時計モードに戻ってしまうので注意。また、入れてから30分経っても設定温度に達しない場合は自動的に湯温アラームは終了してしまう。
それを知らずに、気になって持ち上げたら、時計モードに戻って失敗してしまった。その場合はもう一度湯温モードを選んでスタートボタンを押す。で、やり直していよいよ設定温度に近づいてきたところ、
「ピピピ、ピピピ、ピピピ……」
とアラーム音が。
つまりは、30秒のアラーム音を聞き逃すと、それでおしまい。湯船の温度は設定温度を超えていく。なので、気が付いたときはもう1回設定してお湯を止めて湯温を適正なところまで下げる必要がある。こうした失敗をしながらちょうどいい湯加減に達するのだ。
どうしても待ちきれなかったら、湯温計のアラームが鳴るまで水を入れて冷ましながら湯船に入っているというのはどうか(笑)。なお今回、39度に設定してみたのだが、表面部分の温度を重点に測っているせいか、ちょっとぬるい気がしたので、40度に設定しなおしていつもの熱さを得ることができた。
アラーム付き湯温計を使うか、従来の勘に頼るか、それはあなたの判断。
(羽石竜示)