もうガッチリやり込んでいる人もいると思いますが、同時に「あれ、モバゲーでもなかったっけ、テレビでCMやっているし……」という人もいるかもしれません。
今までの765プロのキャラは両方いるし、どういうことなの?
どういう差があるのかを説明してみます。
●『アイドルマスターミリオンライブ!』●
0・ゲームシステム
基本的に営業をしながら、合同フェスを繰り返すのが主な流れです。
5点のポイントを消費して戦うシステムで、これは成長しても増えません。
『シンデレラガールズ』プレイヤーは「ツアー」システムを想像するといいと思います。
最大9枚ユニットのカードでデッキを組みます。
目的はカード強化だけではなく、自分の組んでいる「ユニット」のファン数を増やすことと、765プロ劇場を大きくすることです。
1・育てるのはキャラクターで、カードだけではない
決定的に違うのは、自分が育てるのがカードだけではない、という点です。
たいていのアプリはキャラクターのカードを手に入れて、育てるのが目標の一つ。
それ自体は同じなのですが、『ミリオンライブ』の自分のユニットはカードとは無関係です。
自分用ユニットとして、好きな3人を選びます。これはいつでも変えられます。
手持ちのカードでライブをしながら親愛度やファン数を上げていくと、そのキャラクターが育つという仕組み。
(ユニットキャラのカードがデッキにあれば、威力があがります)
まんべんなく愛を注いで色々なキャラをユニットに入れるもよし。ひたすら好きなキャラのファン数を増やし続けるもよし。
2・全員しゃべる
50人いるんですが、50キャラ全員が結構なセリフ量をしゃべります。
声優一覧も出ていますね。
『アイドルマスター ミリオンライブ』から全登場アイドルのCV&属性を一覧で紹介! - 電撃オンライン
絵で見ると普通でも、しゃべるとアクが強い、なんていう声を生かしたつくりになっています。
前回のイベントでは報酬として音声が配布されたので、声を生かした遊び方は増えていきそうです。
3・デッキ組みが面白い
レアカードはゲームを進めていくとチケットが手に入って入手出来たり、無料のガシャからもまあまあ出るので、そこまで苦しまないとは思います。
ハイレア、Sレアはそうそう手に入りませんが、攻撃型レアさえあればなんとかなります。
対人戦は今のところ重要ではないので、ある程度育てられれば遊べます。
面白いのは、デッキの効果発揮システム。たいていは属性が同じとかで上下するんですが、かなり特殊。
「アダルト」と「ヤング」や、「春生まれ」「魚座」など生年月日、「A型」など血液型でも連携技が発動します。
数値だけじゃない、キャラの個性で強化するのは遊び方の一つになりそうです。
4・設定はアニメ準拠
『ミリオンライブ』は絵はアニメ版準拠です。
ちょいとややこしいのですが、『アイドルマスター』の世界は非常にパラレルになっていて、ゲーム、コミック、アニメ、CD、ソーシャルアプリでバラバラな部分があります。
『ミリオンライブ』はアニメ版のパラレルです。ですのでカードイラストは基本アニメ版の絵の描きおろし。
キャラクターは全員「765プロ」のメンバー、という設定。ここが『シンデレラガールズ』との大きな違い。
元々の『アイドルマスター』のキャラクターと新規のキャラクターは、全て同期キャラなので、特にアイマスキャラだからといって贔屓されておらず一律扱いです。
逆に言えば、まだカードの少ないアイマスキャラのファンの人は、今後出てくる可能性があるということですので、全裸ネクタイで待機できます。
5・問題点は?
始まったばかりのこのサービス。ライバルキャラもなかなか絶妙な強さで、ワンパンチで倒せるか倒せないか。
ソーシャル性としては、同僚を組んでいる人などと一緒に、倒せないライバルを殴りにいけるシステムがあります。これは他のゲームと同じ。
最大の問題点は、カードのトレードが一切無いということ。今後同僚同士だとトレードできるようになるそうですが、二週間たたないとトレードできません。
バザー・フリートレードもないので、欲しいカードはガシャチケットを貯めるか、課金するしかない。
個人的には、課金しないならしない、するならいくらと決めてする、と最初に決断するのがベストだと感じました。
今のシステムだと、ガシャチケットをためながらレアカードをきっちり育てていけばかなり強くなれるので、頭を使って組む方法を考えるのがベストです。
加えて、ノーマルカードは全部売ってしまって、ハイノーマルカードのみ育成に使うようにすると楽になります。
まだまだシステムが発展途上段階なので「これが一番強くなる」というのはありませんが、初期段階からキャラクターを愛でるアプリとしては完成しきっているので、好きなキャラ見つけられたら楽しいはず。
好きなキャラにはまりこんだときに、カードが欲しくなっても手に入りにくい(期間限定ものなど)のがやっぱり難点。
お金をかけたら強くなるのか、頭を使ったら楽しめるのか。
●『アイドルマスターシンデレラガールズ』●
0・ゲームシステム
ソシャゲだとおなじみの、お仕事して経験値を貯めるシステム。
5枚デッキがフロントですが、バックメンバーを組んで強化できるので、突き詰めた強さを考えることができます。
実質イベントがない時はゲーム要素はほとんどありません。イベントとしては、歩いてポイントを稼ぐ「マラソン」、プロダクションごとの対人戦「フェス」、ライブポイントでCPUライバルを倒す「ツアー」、攻撃コストを使ってライバルを倒す「サバイバル」、特定のアイドルと会話をしながら好感度をあげる「アイドルプロデュース」などがあります。
1・とにかくキャラが多い
多い。本当に多い。150人越え。
『シンデレラガールズ』は「765プロ」ではなく、それぞれの事務所があるという設定なので、全国各地を回ることになりますが、各都道府県に最低一人以上います。
基本1キャラ1カード。ノーマルでもゴミ扱いではなく、その1枚にセリフが多数あるため、うかつに捨てられません。
最近は今まで出てきたキャラが別のカードになって登場することが増えました。
ゲーム性の部分はとりあえずイベントにまかせて、徹底して「キャラクターを魅せる」ことに特化したのが『シンデレラガールズ』最大の魅力。
それもあって、現在ではマンガ、インターネットラジオ、フィギュアなど多方面で展開しています。
全員にストーリーがあるので、物語のボリュームは抜群です。
2・元々は他のソシャゲと同じだったけど……
元々は、相手のアイテムを奪って、コンプリートするとアイテムがもらえる(この場合はアイドルが手に入る)という、「ソーシャルゲーム」のフォーマットそのままのゲームでした。
しかし衣装で手に入るアイドルがそんなに強くない+ほしくない場合、ゲームにならなくなっちゃうんです。
そこで、この要素は残しつつ、むしろ新しい地方ごとのアイドルが手に入る方が楽しくて盛り上がる、という方向にがっちりシフトチェンジ。
元々のアイマスも、『ミリオンライブ』もそうとうアクの強い子多いですが、『シンデレラガールズ』のアクの強さは尋常ではありません。
通常のギャルゲーではNGになるであろうキャラクター……ヤンキーとかギャルとかメタラーも、この人数の中なら出せてしまう。
人気キャラが再登場するのはもちろんなんですが、今までスポットが当たらなかったマイナーキャラにもちゃんとスポットがあたって、新しい魅力を引き出すようにしているのも、このアプリならでは。
3・『ミリオンライブ』との違いは?
設定が違いますので、同列には並べられません。そもそも出てくるキャラが違う。
『シンデレラガールズ』は自分の事務所で、先輩・後輩的なにおいも漂わせています(実際には語られていません。コミックでは描かれています)。『ミリオンライブ』はあくまでも全員765プロの同期です。
『ミリオンライブ』はキャラコンテンツでありつつも、ゲーム性が今のところ高いです。『シンデレラガールズ』はゲーム性はそこまで重要視されず、キャラコンテンツに比重が置かれています。
最大の違いは、『ミリオンライブ』は好きなキャラを自由にユニットに組み込めるのに対し、『シンデレラガールズ』は好きなキャラは自力で手に入れなければいけないことです。
逆に『ミリオンライブ』はカードは自力でしか手に入れられませんが、『シンデレラガールズ』はフリートレードがあるので簡単に手に入れられます。
4・問題点は?
好きなアイドルを愛でるのが目的のゲームなので、ただ営業を続けていても何のゲームにもならない、というのが最大の欠点。「楽しみ」は、自分たちで探して作っていくしかありません。
それを補うかのように作られた「アイドルプロデュース」のイベントは、キャラとの会話がひたすら続く、カードの強さやレベルなんて関係ない、キャラ愛特化のシステム。
キャラの間に、関係性が生まれているのもキモ。このへんを脳内で補完しながら膨大な量のセリフを見ていくと、急激に楽しくなります。
実際に遊ぶためのデッキ制作は、スタミナドリンク・エナジードリンクというアイテムを集めてトレードで入手すれば、割りと簡単に、そこそこのが組めます。
もし課金するにしても最初はエナジードリンク10本くらい買ってトレードしたほうが安全なので、始めるときには事前に調べておいたほうが吉です。
問題は期間限定もののカード。これがとんでもなく出ない。トレードでもすさまじい高値で取引されます。
救済措置的に復刻されることもありますが、こればかりはいかんともしがたい。どのアプリも抱える問題点です。
イベントが「アイテム大量消費したもの勝ち」になっている問題もあります。うまくやりくりしてマイナスにしないのが上級者なのですが、今後の課題の一つかもしれません。
MobageとGREE、二つのプラットフォームで全く違う「アイドルマスター」ができていて、その世界は両方こだわりがある、というのは個人的には大満足です。
ただ今年・来年はソーシャルアプリが「ゲーム」になるため動く年でもあるでしょう。
キャラコンテンツ性の強いこの二つのアプリが、どのようなバランスを取っていくのかじっくり見守りたいところです。
にしても『ミリオンライブ』はもうCD発売とか、気合すごいよね。
同時期に『シンデレラガールズ』の『お願い!シンデレラ』も発売されます。
ファンとしては、双方がしのぎを削ってよりよいものになっていってほしいと願うばかり。
あ、『ミリオンライブ』では野々原茜と真壁瑞希と伊吹翼推しです。よろしくお願いします。
伊吹SRは出ませんでした。
杏ちゃんもでません。
チクショウ。
(たまごまご)