人間の三大欲求といえば、「食欲」、「性欲」、「睡眠欲」。もちろん、皆さんご存知ですよね。

では、この中でどれを最も欲していますか? 私の場合、年とともに「食欲」が落ちてきた気がする。「性欲」も同様。しかし「睡眠欲」だけは、一向に落ちない。すごい寝てたいです。
とは言いつつ、“眠り”を重要視していないのも事実。だって、どこでも眠れてしまうから。別に高価な布団を利用しているわけでもないし。特に気を使っては、いない。

この状況を憂うのは、以前コネタでも取材した寝具「眠り製作所」。彼ら、実は4年前よりある企画をスタートさせております。その名も「ねむり川柳」! 
同企画では、眠りに関する失敗談や面白いエピソードを絡めた川柳、言わば“ねむり川柳”を広く募っているらしいのです。

「“眠り”は人間の3大欲求にも関わらず、あまり大切に扱われておりません。
健康・美容の観点からも、『適度な運動』、『バランスの良い食事』、『休養』の3点が大事なのですが、やはり休養(眠り)に関してはお座成りの状況です。しかも1年間の寝具に使う一世帯当たりの金額は、平均してたった8,600円程度……。そこで“眠り”を面白おかしく注目してもらおう、意識してもらおうと、この企画を起ち上げました」(「眠り製作所」木榑さん)

では、今までにどのような川柳が世に出たのか。チラッとご紹介しましょうかね。個人的に、琴線に触れたものを……。
・「おネエ系 寝言がたまに 男前」(第三回入賞作品)
・「ねえ朝よ 起きて♪ 起きてよ! こら! 起きろ!」(第三回入賞作品)
・「早く寝て 早く起きたら 気持ちいい」(第三回入賞作品)
・「悪夢から いびきで俺を 救う妻」(第ニ回入賞作品)
・「助手席の ナビが動かぬ 帰り道」(第ニ回入賞作品)
・「夢だけは 元彼出ても 許される」(第ニ回入賞作品)
・「イビキにも マナーモードを つけてくれ」(第ニ回入賞作品)
・「あの頃は KISSで目覚めて 現在(いま)KICK」(第一回入賞作品)

「第1回目は910句、第2回目は1,160句、昨年の第3回目は1,364句の作品が寄せられました。少しずつ関心も高まっており、今年の第4回目は5,000句以上を目標としております」(木榑さん)

ちなみに、どういう人が“ねむり川柳”を投稿しているのだろう? 見たところ、若い感性も見受けられるが……。
「老若男女幅広くいただいており、川柳の人気の高さに驚いております。また昨年は岡山の中学が学校をあげて参加してくださったので、学生を対象にした川柳企画の開催も検討中です」(木榑さん)
現在は塾やコンビニ、携帯電話等で夜更かしをする子供たちも増えている。自ずと“キレる若者”“学力の低下”など、睡眠不足が社会問題にも繋がってしまった。そんな子供たちに“眠り”の大切さを知ってもらいたい。……と、「眠り製作所」は考えているようだ。


ちなみに今回の「第4回ねむり川柳」は、応募締め切りが8月20日。そして発表日として、9月3日(「日本睡眠の日」)が設定されている。
「一次選考では、私も選ばせていただきます。個人的には真面目な作品より、自虐的なモノや語呂合わせなど、トンチの利いたものが好きです」(木榑さん)
上位入賞者には、賞品として数々の快眠グッズが用意されている模様。

ここは一つ、ガチっと賞を獲得し、グスーっと寝に入ってしまいたい! そして、スヤスヤ眠るのです。
(寺西ジャジューカ)
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