そう、これはAKB48グループのスタッフたちが曲に合わせて“踊ってみた”、その名も「恋するフォーチュンクッキー STAFF Ver.」。7月19日にYouTubeにUPされてから1週間あまりで、再生回数はすでに150万に達している。あまりの人気に、本家「恋するフォーチュンクッキー」でセンターを務めるHKT48の指原莉乃も、グーグルプラスへの投稿で「戸賀崎支配人!負けませんよー!!!!!」とライバル心を燃やすほど。というか、指原もHKT48劇場の支配人を兼任してるんだから、このMVに参加してもおかしくなかったのでは?
ともあれ、彼女が書いているとおり、「誰でも踊れる簡単な振り付けっていうことがわかっていただけるいい映像」ということは間違いない。選抜総選挙直後、指原センターの新曲は「指原音頭」になるんじゃないのかという噂が飛び交ったけど、この曲を盆踊りで流してもいいんじゃないかという気さえする。東海地方の一部地域では、盆踊りに荻野目洋子の「ダンシングヒーロー」を踊る例もあるわけだし。
このMVを見るとまた、48グループが活躍できるのも、私たちファンが楽しめるのも、ここに出てくるたくさんの人たちの支えがあってこそなのだと、あらためて気づかされる。たとえば、1分25秒ぐらいに出てくるケータリングのおじちゃん・おばちゃんたち。メンバーのブログなどを見ていると、握手会の休憩中に軽食やデザートをおいしそうに食べる写真が出てきて、ほっこりしてしまうのだけれど、それもこの人たちのおかげなのかとしみじみ思った。
踊っているみなさんはあきらかに楽しそうで、お遊びでつくられたもののはずなのに、ファンとして感謝の念や感動すら抱いてしまう。何と心憎いMVだろうか。(近藤正高)