松本ハウス『統合失調症がやってきた』という本が出た。
お笑いコンビ「松本ハウス」のハウス加賀谷の病気についての本だ。10年間も活動休止をしていたので、知らない人もいるかもしれない。

派手な衣装を着て、ぶっ壊れたキャラで叫んだりトンチンカンな受け答えをする彼は「ボキャブラ天国」「電波少年」といったテレビ番組で一躍人気者になったが、突然活動休止、そのまま姿を消した。

あまり回りくどい書き方をしても仕方ない気がするので、簡潔に本書の内容を説明すると、加賀谷のお笑いデビューまでの経緯、病状悪化による活動休止、治療の日々、そして「松本ハウス」復活についてが書かれている。自伝と言ってもいいかもしれない。

幼少期からエリート教育を受け、テレビも禁止、塾に通い詰め、あまりよくない家庭環境といった色々な要素のせいか、限界が来てしまった加賀谷は、エリートの道をギブアップする。

授業中ノートをとっていても、なぜかページをめくれず、それでもどんどん書いていくのでノートが字で埋まり真っ黒なままになったり、周りに「臭い」と言われているのが聞こえてきて、学校に行けなくなるというようなことが続き、時代も時代だったので親もどうしたらいいか分からないという状況になる。

色々あってグループホームに入所した加賀谷は、幸運にも回復に専念できる状態になり、やがて将来のことを考え、お笑いを目指すことになる。相方・松本キックのお笑いへの経緯も書かれており、こちらも結構ヘビーな内容だ。そして人気絶頂になり、解散するのだが、基本的に加賀谷の病気との付き合いはずっと続いている。