一話目からキスどころかベットシーンにまで発展した、ドラマ『セカンド・ラブ』(テレビ朝日系/金曜夜11時15分放送)。2月6日のスタートから、これまでに2話が放送された。
KAT-TUNの亀梨和也と深田恭子が共演するこのドラマは、「昼メロよりももっと危険でスキャンダラス」という夜メロ。放送前から激しいラブシーンがあるとの噂に、亀梨ファンとしては再生ボタンを押すのになかなか勇気が要った。
■一目惚れから「抱いて」急展開な第一話
亀梨の役どころは平慶(たいらけい)という海外でも活躍するコンテンポラリーダンサー。カンパニーでは才能を認めてもらえたものの、契約を打ち切られてしまう。帰国後は、漁港やティッシュ配りのバイトで生計を立てながらオーディションの結果を待つ。
『才能はあるが席がない、席がないということは才能がないということか。才能がないなら死んでいるのと同じだ』――心の中でつぶやく慶の目は死んでいる。アイドルオーラを見事に封印した亀梨。一話目の前半30分は、ほとんど喋らずに表情だけで演技をしている。バイト先の漁港でも返事すらしない無愛想ぶり。
慶は通りかかった高校の渡り廊下で、夕日に向かって伸びをする西原結唯(深田恭子)を見つける。『安定はしているが未来はない』と平凡な人生を嘆く、県立女子校の教師、実家住まいの独身。
一目惚れした慶は攻めた。強引に校門をくぐり、結唯に直接メモを渡す。そこには『平慶080……』名前とケータイ番号。名前を知らない人との連絡手段はこうもアナログなのかと気付かされる。
ネットで名前を調べると有名ダンサーの名前がヒットした。だが、その本人は既に契約を打ち切られて人生のどん底にいる。ネットの情報は一歩遅い。
電話をかけた結唯だが無言で切ってしまう。確信した慶は折り返して、強引に誘い出して一方的に思いを告げる。しかし“自称ダンサー”という経歴を疑われてしまい、即興で踊ってみせたが「これ新種の詐欺? 私お金ないけど……」と逃げらる。
今年最後のオーディションにも落選した慶は激しく落ち込む。絶望を感じるとなぜか現れる結唯。公園を無気力で歩く慶の姿を見つける。
「好き、結唯さんが好きだ」そして「助けて」とキスする慶。年上で取り柄のない結唯も思いをぶつける。最後は結唯からキスをして「好きだったらあたしを抱いて」と、二人はあっさり慶の自宅へ。1話のラストは部屋に響く慶の吐息で終わった。数日前まで詐欺だと疑っていたのに展開が早すぎやしませんか……。
■不倫相手にバレた慶の存在…そして「もう一回やりたい」第2話
慶の家で朝を迎えた結唯。連絡もなしに家を出たので、実家や学校でちょっとした騒動になったが、二人とも心境の変化があった。
さあここからがドラマの本番。二人の関係を知った慶の幼なじみ、野口綾子(早見あかり)が勝手に結唯を尾行。不倫の事実を慶に告げてしまう。
「会いたい、電話じゃ嫌だ」と嫉妬心を抑えきれずに強引に迫る慶。一方、30歳半ばで年下の男に翻弄され、親にも迷惑をかける事態に戸惑う結唯。騒動の翌日なのに、また慶に押し切られて深夜に家を抜け出してしまう。
結唯の煮え切らない態度に「そんなに嫌だったらこれで終わりにする。だから最後に、もう一回やりたい」と慶。二人は再びベッドへ。セリフだけを拾えばただのチャラい男ですけど、そうならないのが本気の証拠。
ダンスしかない男が、生きる道を閉ざされた。
その一方で、二日続けて外泊したことを知った母親(麻生祐未)は翌日「あの娘、不倫しているんじゃないでしょうか」と、本当の不倫相手である高柳先生に相談してしまう。母の暴走がかなり痛い2話。不倫相手にも連泊がバレる、最悪の展開だ。
■もう一つの見どころはダンスと裸
さて、劇中に度々登場するダンスシーン。亀梨はジャニーズJr.の頃から踊っているが、ドラマのためにレッスンを受けたという。年末のコンサートでも久々にソロ曲でバク転を披露した。ジャニーズJr.や若手がよくバク転で華をそえるが、28歳、ドラマの中でも代役を立てずに亀梨の舞いにも注目だ。
シャワーに着替え、ベッドシーン……隙あらば脱ぐ亀梨。首筋に出る血管、首から鎖骨にかけて出る凹凸、背筋。それから腰から股間に向かって入る筋肉。
たった2話で急展開をみせた『セカンド・ラブ』。3話は平穏を保っていた日常が大きく崩れそうな予感。さて、その行方は……。
(柚月裕実)