ハイエンの直撃を受けたレイテ島タクロバン市では家屋や建築物の70%~80%が倒壊してインフラが壊滅、水も食糧も医療品も無い状況が続いている。物資を求めて詰めかける生存者と、武装して自衛する商店の対立によって、治安が急激に悪化しているとの報告もある。
被災者の証言もすさまじい。家に隠れていたら屋根が吹き飛んで、車庫に逃げたら根こそぎ流されて、何とか泳いで助かったと話す住民。水の中に、橋の上に、道ばたに、あらゆる場所に死体があったと話す赤十字職員。暴風がうなりガラスが割れる音が鳴り響くなか、それよりも大きな人の悲鳴が聞こえてきて、頭がおかしくなりそうだったと話す記者。
ただ、地震とは異なり台風の接近は数日前から予測できる。ましてやハイエンは宇宙からでもハッキリ見えるほど大きい台風だった。もう少し準備はできなかったのだろうか?
もちろん準備は万全だった。学校などの公共施設は休業、漁師の船は係留が命じられた。ハイエンが上陸する前日、11月7日の未明までには直撃が予測されていたタクロバン市の住民の大半が避難場所に移動していた。それでも被害を防ぐことはできなかった。
ハイエンってすごいんですね
う