教員時代、そう言われ続けてきて、すいません出来ませんー、ってそのまま受け取っていた時期がぼくにもありました。
でも今、ちょっと距離を置いて考えてみる。
別の職場の人には「いつもがんばっているね」とも言われた。どっちなんだろう?
『私の彼は仕事ができない』は、仕事とはなんなのかを書店を舞台に描いた物語。
設定がまいっちゃうんだよ。
普段彼氏と過ごすときは、甘えたい、仕事をoffモードにしたい。
なのに無職だった彼氏が、ある日突然自分の職場の契約社員になった。切り替えできない!
イチャイチャしている時は安心できるいい相手だったのに、いざ職場に立つと意外とどんくさい。
仕事中もふたりきりの時と同じように名前で呼ぶし、本を棚に運ぶのも遅いし、POPづくりも字が下手くそだし、お客さんと長話するし。
彼女目から見て、ずばり「仕事ができない」。
大変胃の痛いマンガです。
しかし一般的に「仕事ができない」場合でも、視点を変えると、そんなことはないこともあります。
たとえば、元クレーマーの客との立ち話。これは店員マナーとしてはNG行為の一つです。
このマンガの中でも、ヒロインは、彼氏(部下)にきつく注意しています。
ところが作中では、角度を変えてみています。
クレーマーがいて、その人と仲良くなり、お得意さんになってもらっている。
おしゃべりはしているけれど、これは長期的にプラスな行為です。
果たして彼は「仕事ができない」のか「仕事ができている」のか。