ここ最近、そんなネガティブスタートをきっていた私が出会ったのが「耳たぶ回し」である。
顎関節のそしゃく筋をゆるめ、周辺に集まるリンパの流れが劇的に改善できるという「耳たぶ回し」。一瞬で小顔になれるという触れ込みにひかれ、『リンパケア革命』(主婦の友社)という本を手に取った。
本書で紹介されているリンパケアの基本テク&メソッドはこちら。
■押さない、流さない
■微細な振動でゆるませる
■肌にやさしくふれるだけ
ギューと押したり、もんだりするものかと思っていたが、体への負担が非常に少ない優しいケアという印象である。
これさえやればOK! という基本ケアの中に「耳たぶ回し」があった。詳しいやり方は本書で確認していただきたいが、簡単に流れをご紹介しよう。
(1)耳たぶの付け根を力が抜きやすいつまみ方でつまむ
(2)耳たぶを後ろへ優しくクルクルとまわす
(3)ほお骨からえらに向けてかなり優しい力でなでる
(4)耳たぶの付け根をもう一度まわす
(1)から(4)を4回繰り返し、その後、あごをゆらして肩をまわす。これらを数セット繰り返す。(※詳しいやり方は本書をご参考に)
実際にやってみた。初めてだったが1分程度できた。このケアをやった直後は顔から首、肩にかけてすっきりした感じである。
1回目は化粧を落としていない状態でやってしまった。(3)のほお骨からえらに向けてなでるとき、肌が乾燥していたためか、スムーズになでることができなかった。2回目は化粧を落として、肌のケアを終え、十分に潤った状態でしたため、「耳たぶ回し」を最後まで問題なくできた。
本書の編集担当者に話を伺った。
「はじめて著者の木村先生にお会いしたとき、片耳だけ『耳たぶ回し』をやっていただいたんです。すると、1分もたたないうちに顔の半分だけがキュっと上がり、その場にいた全員がびっくり。リンパケアというと痛いマッサージを想像していたので、ごくごく優しくゆらしたり、なでるたりするだけでいいというアプローチは新鮮でした。また、先生がとても54歳にはみえず、その抜群のスタイルもリンパケアのたまものだということ。先生のお話を伺ううちに、このリンパケアを知りたい人は大勢いるんじゃないかと考えたのが(本を出す)きっかけです」
編集担当者は著者と出会ったときの体験と出版経緯を教えてくれた。本書のページをめくるとすぐに登場する美しい女性が著者の木村先生(リンパ・ヘルス・ジャパン代表取締役)である。ページでは驚異の美ボディを披露していた。
その美ボディをリンパケアで手に入れたというのだから、こちらのモチベーションが上がる。
本書には「耳たぶ回し」のほかに「キラキラパタパタ体操」、「シェー体操」という基本の部位別3大ケアが紹介されている。「キラキラパタパタ体操」は肩・胸まわりのリンパケア、「シェー体操」は下半身リンパケアである。「シェー体操」はその名のとおりマンガ『おそ松くん』の登場する「イヤミ」でおなじみの“シェー”に似たポーズから始まる。
「1日中パソコンの前に座りっぱなしだった日など、『シェー体操』を寝る前にすると腰のあたりがスッキリしてラクになりますよ。やる気がおきない時は裏ワザとして、右側だけをケアしたあとに、左右の動きを比べてみてください。あおむけの状態で片足ずつ上にあげてみると、右足だけが軽く感じませんか。このように効果を実感できると、モチベーションもアップしますのでおすすめです」
担当編集者の言うとおりに右側だけケアして、左右の足を横になった状態で上に上げてみると、右足の方が軽く、ひょいっと上がった。これはすごい!
文章で効果を伝えにくいのが残念だが、ぜひ「耳たぶ回し」と合わせて「シェー体操」も読者のみんなに実践してもらいたい。
小顔になりたいと願うあまりにしょうもない妄想を抱きながら、毎朝鏡に向かっていたが、「耳たぶ回し」リンパケアでそんな悲しい朝とはおさらばできそうだ。(茶谷/boox)