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「他人の不幸は蜜の味」なのは脳の仕組みのせいだった

「他人の不幸は蜜の味」なのは脳の仕組みのせいだった
人間の感情や心の病に脳科学の観点からアプローチする『なぜ他人の不幸は蜜の味なのか』高橋英彦/幻冬舎ルネッサンス
別れを切り出したら、相手が激怒。
バカップル全開の写メやLINEのやりとりを次々アップし始めた。
ちゅー写真にハグ写真、えっろーいおねだりトークに別れ話の愁嘆場まで大充実のラインナップ。
これはきつい。絶望的な仕打ちだ。

でも、他人からするとすさまじく面白い。
気の毒に……と同情するはしから、吹き出してしまうようなところがある。
一体なぜか。

答えは『なぜ他人の不幸は蜜の味なのか』の中にあった。

著者は、脳科学者で精神科医の高橋英彦。身体の断層写真を撮るMRI装置を使って、脳を撮影し、その働きを研究してきた。“脳に関する研究が進んだ結果、「他人の不幸を喜ぶのは、人間の脳がそのような仕組みになっているからである」ということがわかってきました”と語る。

他人の不幸に接したときに、あるときは心から同情し、あるときは喜びや心地よさを覚える。この違いはどこからくるのか。著者はこう解説する。

“相手に対して「妬み」の感情を抱いている時、脳はその人の不幸を、より強く「喜び」として感じます”
“一方で私たちは、相手に特に妬みの感情を抱いていない場合、不幸にみまわれた人を心配したり、かわいそうな境遇にいる人に同情したりします”

マジか!

「妬み」の脳内メカニズムを分析するために、著者らが大学生を対象に行った実験が興味深い。
まず、被験者には被験者本人を主人公とするシナリオを読んでもらう。

主人公(被験者)は就職活動中の理系男子という設定。現在はいわゆる貧乏学生だが、外資系のIT企業に就職して、ゆくゆくは都会的な生活を送りたいと夢見ている。ただし、成績は平均的で、野球部では補欠。さほどモテないらしい。そんな主人公の前に3人の人物が現れる。

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