しかし巷の盛り上がりとは反対に、サッカーのルールや見どころがわからず、いまいち波に乗れていない人もいるのでは? そこでジャニーズきってのサッカーオタク、日テレ系W杯キャスターを務めるNEWS・手越祐也の出演番組から、サッカー初心者がおさえておきたいことを探ってみた。
■いまさら聞けないことその1 W杯には何ヶ国が出場しているの?
日本代表の対戦相手は把握しているけれど、一体何ヶ国が出場しているのか、全体を把握できずにいる人も少なくないはず。そんな方にはNEWSのNEWシングル『ONE -for the win-』がおすすめ。日本テレビ系「ブラジル2014」のテーマソングで、4チャンネルでは連日流れているあの曲。
ラテンのリズムをベースにした、“ブラジル”のイメージにぴったりのメロディーで、聞いているだけでテンションがあがる。この曲のすごいところは、この大会のために作られたサッカーソングだけに、W杯の出場国すべての国名が歌詞に盛り込まれていること。ブラジルにはじまり、チリ、コスタリカ……と口ずさんでいるうちに、32の出場国を覚えてしまう。
「ボスニア・ヘルツェゴビナ」とか「コートジボワール」などの長い国名も、歌詞やメロディーにぴたりと収められているのはお見事。NEWSのメンバー小山慶一郎も「良く入れたなぁ」と感心するほどハマっている。調べる気にはならないけれど、曲を聞くだけで出場国が把握できるのは、初心者にとってありがたいこと。
■いまさら聞けないことその2 これを覚えるだけでサッカーがグンとおもしろくなるルール
関ジャニ∞の村上信五とマツコ・デラックスが出演する番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系/毎週月曜深夜)にゲストで登場した手越。村上もTBSのW杯キャスターに抜擢されており、ジャニーズのスポーツキャスター陣が揃ったところで、『サッカーに興味がない人にもワールドカップの魅力を伝えたい件』と題して見どころを伝えた。
その中でも手越は「サッカーを観る上で絶対に分かっていて欲しいルールが一つあって。
「簡単にいうと『待ち伏せ禁止』なんです。それがないとデカいヤツ3〜4人がずっとゴール前にいればいいじゃないかとなるんですよ。それを許さないのが『オフサイド』というルールなんです」
キーパーを除く、守備側の最後尾にいる選手の位置に仮想ラインを引き、攻撃側がパスを出す瞬間にこのラインよりも内側(ゴール側)でボールを受けるとオフサイド判定になるそうだ。
手越「パスを出した瞬間にいてはいけないだけなので、このギリギリのところにいて、パスを出した瞬間に入れ替わってボールをもらうのはオッケーなんです」
マツコ「じゃあこの(ゴール前の)動きを注意してみているだけで、サッカーのクリエイティブな部分というものが、わかりやすく楽しめるということね」
手越「有名な選手でいうと、そういう駆け引きが上手かったのがゴン中山さん。めちゃくちゃ足が速いわけでもないし、シュートが強いわけでもないけれど、ここの駆け引きが上手いから生きていけるんですよ」
ゴール前に立ちはだかる守備陣との戦いだけではなくて、この『オフサイド』のルールをクリアして得点が生まれるのだ。1点の重みが理解できて、何かと手厳しいマツコ・デラックスも「わかりやすい!」と太鼓判を押した。
■いまさら聞けないことその3 ぶっちゃけ日本に勝算はあるの?
とにかく全体像がわからない初心者は、試合の勝敗だけを見て一喜一憂しがち。W杯全体から見渡した、日本のポジションを知っておきたいもの。
マツコが「いま“日本人だから”っていうえこひいきなしに、本当の日本の実力ってどれくらいなの?」と鋭く切り込んだ。「これは難しいな?」と腕を組み、言葉を探す村上と手越。2010年の南アフリカ大会ではベスト16をマークした日本代表だが、今回はどこまで狙えそうなのか。
村上「希望というか期待も込めてですけど、前回の結果もしくはそれ以上……。」
マツコ「8位以上はいって欲しいなっていう?でも8位ってすごいでしょ!?あたしサッカー詳しくないけど、サッカー強い国挙げろって言われたら簡単に8個挙がるよ。ブラジル、アルゼンチン、イングランド…(中略)そこにドイツとか色々入ってるところを、ギャっと抜かして入んなきゃいけないんでしょ。険しい道のりね……。」
番組の冒頭では「乗れてねぇ、W杯の波に一切乗れてねぇ」とぼやいていたマツコも、ルール解説や試合に勝ち抜く厳しさを改めて知り、W杯に興味を持ったようだ。
初心者からすれば、ゴール前のせめぎ合いや勝ち負けに注目してしまうけれど、今回覚えた「オフサイド」というルールから試合を見ることで、日本が所属するグループの試合はもちろん、他国の試合も楽しめそう。残念ながら初戦では逆転負けを味わったけれど、今後予定されているギリシャ戦(6/20)とコロンビア戦(6/25)はさらに熱が入りそうだ。
(柚月裕実)