全国の食通や「ぼっち飯」愛好家を虜にして止まないあの作品が新シリーズとなって帰ってきた! 7月9日(水)夜11時58分より放映がスタートした『孤独のグルメseason4』(テレビ東京系)である。
本作は個人経営の雑貨輸入商、井之頭五郎(通称・ゴロー)が仕事にでむいた先々で突如“ぐぅ~…”と空腹に襲われ、行き当たりばったりで飲食店に駆け込み独りもくもくと食事をするシンプルなストーリー。
そのシンプルさにもかかわらず、ゴローちゃんの脳内で繰り広げられる“ぼやき”やメニュー選びの戦略、行く先々で現れる珍妙なモブキャラ、そして強烈に視聴者の胃袋を刺激してくる食べ物の数々という無敵のメニューで孤高の食ドラマに仕上がっている。まさに「食テロ」といっていいコンテンツだ。
「時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかのま、彼は自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気を遣わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが、現代人に平等に与えられた、最高の癒しと言えるのである」
本作のオープニングでおなじみとなったこのナレーションは、ぼっち飯マスターの筆者としても毎回“ぐっ……”と胸が熱くるところ。
さて、そんなドラマならではの楽しみの一つに、エンディングの後のおまけコンテンツ「ふらっとQUSUMI」がある。これはドラマでゴローちゃんが訪れた店に、原作者の久住昌之氏が実際に訪問しビール(通称・「麦入り炭酸飲料」)片手に食事をするというもの。下戸(※酒が飲めない)のゴローちゃんとビール大好き久住氏という取り合わせがなんとも良いマッチングで「ドラマを一度で二度美味しく」してくれる。
ドラマ内でゴローちゃんが注文していなかったメニューを久住さんが注文してくれるという嬉しい展開もあり、視聴者の「このお店行ってみたい……!」感を増長させるコーナーとなっている。美味しいご飯を食べる久住氏の笑顔が、これまたなんとも最高なのである……!
さて、そんな原作者の久住氏、実はかなりスゴイお方なのだ。若き日にはあの赤瀬川源平氏に師事したという経緯をもち、『ガロ』で漫画家デビュー。『孤独のグルメ』のほか『花のズボラ飯』でも原作をつとめ、さらにエッセイストであるのみならず本の装幀も手がけている。
また音楽にも造詣が深く、楳図かずおの“まことちゃん”のバンドにも参加するかたわら、「孤独のグルメ」でおなじみの音楽製作集団THE SCREENTONESでも活躍中という多才っぷり。そんなサイヤ人級の久住氏だが、さらに「切り絵」の才能がスゴイと注目を集めている。期間限定で、現在、その作品の数々を拝むことができるという。
2014年7月20日まで(11時~20時/最終日は18時まで)新宿区大京町「The Artcomplex Center of Tokyo」にて開催中の「久住昌之season56展」は、新シリーズスタートと久住氏の56歳(ゴロー)の誕生日を記念して開催されたもの。
これまで久住氏が発表してきたアクリル画や油絵のほか、太宰治や芥川龍之介などをモチーフにした切り絵、『孤独のグルメ』関係の作品が展示されている。開催期間中にはドラマ音楽集団 THE SCREENTONESのライブも開催されるということで、これはもうファンなら必ず駆けつけたいイベントだ……!
(はなふさ ゆう)
本作は個人経営の雑貨輸入商、井之頭五郎(通称・ゴロー)が仕事にでむいた先々で突如“ぐぅ~…”と空腹に襲われ、行き当たりばったりで飲食店に駆け込み独りもくもくと食事をするシンプルなストーリー。
そのシンプルさにもかかわらず、ゴローちゃんの脳内で繰り広げられる“ぼやき”やメニュー選びの戦略、行く先々で現れる珍妙なモブキャラ、そして強烈に視聴者の胃袋を刺激してくる食べ物の数々という無敵のメニューで孤高の食ドラマに仕上がっている。まさに「食テロ」といっていいコンテンツだ。
「時間や社会にとらわれず、幸福に空腹を満たすとき、つかのま、彼は自分勝手になり、自由になる。誰にも邪魔されず、気を遣わずものを食べるという孤高の行為。この行為こそが、現代人に平等に与えられた、最高の癒しと言えるのである」
本作のオープニングでおなじみとなったこのナレーションは、ぼっち飯マスターの筆者としても毎回“ぐっ……”と胸が熱くるところ。
さて、そんなドラマならではの楽しみの一つに、エンディングの後のおまけコンテンツ「ふらっとQUSUMI」がある。これはドラマでゴローちゃんが訪れた店に、原作者の久住昌之氏が実際に訪問しビール(通称・「麦入り炭酸飲料」)片手に食事をするというもの。下戸(※酒が飲めない)のゴローちゃんとビール大好き久住氏という取り合わせがなんとも良いマッチングで「ドラマを一度で二度美味しく」してくれる。
ドラマ内でゴローちゃんが注文していなかったメニューを久住さんが注文してくれるという嬉しい展開もあり、視聴者の「このお店行ってみたい……!」感を増長させるコーナーとなっている。美味しいご飯を食べる久住氏の笑顔が、これまたなんとも最高なのである……!
さて、そんな原作者の久住氏、実はかなりスゴイお方なのだ。若き日にはあの赤瀬川源平氏に師事したという経緯をもち、『ガロ』で漫画家デビュー。『孤独のグルメ』のほか『花のズボラ飯』でも原作をつとめ、さらにエッセイストであるのみならず本の装幀も手がけている。
実は1987年『タモリ倶楽部』のレギュラーとしても出演していた経緯も……!
また音楽にも造詣が深く、楳図かずおの“まことちゃん”のバンドにも参加するかたわら、「孤独のグルメ」でおなじみの音楽製作集団THE SCREENTONESでも活躍中という多才っぷり。そんなサイヤ人級の久住氏だが、さらに「切り絵」の才能がスゴイと注目を集めている。期間限定で、現在、その作品の数々を拝むことができるという。
2014年7月20日まで(11時~20時/最終日は18時まで)新宿区大京町「The Artcomplex Center of Tokyo」にて開催中の「久住昌之season56展」は、新シリーズスタートと久住氏の56歳(ゴロー)の誕生日を記念して開催されたもの。
これまで久住氏が発表してきたアクリル画や油絵のほか、太宰治や芥川龍之介などをモチーフにした切り絵、『孤独のグルメ』関係の作品が展示されている。開催期間中にはドラマ音楽集団 THE SCREENTONESのライブも開催されるということで、これはもうファンなら必ず駆けつけたいイベントだ……!
(はなふさ ゆう)
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