最新コミックス12巻には、テレビアニメシリーズ最終回の続き「PAGE.13」がついたアニメ同梱版が発売しました。
コミックス12巻の内容もまあ大変なことになっているのですが…!今回はアニメの内容をご紹介しましょう。
アニメの最終回、洸と双葉の距離は着々と縮まっているように見えました。
洸と双葉はこのままくっつくことになるのか…?
いや、その前に肝心なことを忘れてはいけません。
双葉の友達、槙田悠里のこと。
悠里は洸を好きになっているのです(アオハライド6話参照)。
友達と好きな人がかぶったら告白ってどうするの?
どちらかがうまくいきそうになっていたら、どんな感情が芽生えるの?
PAGE.13の前半は、双葉への嫉妬も見え隠れする悠里の視点で物語が進みます。
双葉に負けないように自分も洸にアピールしなきゃ!と女子力全開の悠里を追ってみたいと思います。
●女子力、その1
みんなで花火大会に行くときに着る洋服は当然、浴衣!
みんなで花火大会へ行くことになったことをふまえ、当日の洋服を話し合う双葉、悠里、修子。
浴衣を着るのか?という問いかけに、真っ先に「着ない」と答えたのは修子でした。
そこに双葉が同調し、「みんな着ないよね」という方向で話が終わったかに見えました。
ところが当日、待ち合わせ場所には浴衣を着た悠里が現れました。
双葉「今日浴衣?おとといの女子会で着ないって言ってなかったっけ?」
悠里「私は着てこないなんて言ってないよ…」
たしかに悠里は話し合いのシーンでは、一言も発していませんでした。
そう、着るとも着ないとも言っていなかった。
つまりはヌケガケ、なのですが、もし気になるなら「悠里はどうする?」と聞くべきでしたねー。
双葉、残念!
この結果、洸に浴衣を褒められて、悠里のテンションはあがっちゃいました。
●女子力その2
男子が食べている物をねだってみる
今日はがんばると決めた悠里。
ずっと洸の隣をキープし、洸に話しかけ、誰も近寄らせない。
双葉もそんな悠里の空気を察知し、内心ではハラハラしている。
夏祭りといえば屋台、なわけですが、悠里、洸、双葉がかき氷を買うと、悠里は洸に尋ねます。
「馬渕くんのは何味?」
自分と違う味であることを確かめると、
「ちょっとちょうだい」
と、自分のかき氷を差し出し、交換します。
このちょっと、がポイントですね!
半分こしよう、って言うとなんだか馴れ馴れしすぎる気もするし、相手が自分の味を好きなのかは分かりませんから。
何のためらいもなく、食べ物の交換する。
悠里も自分でやっておきながら「本当にカップルみたい…」と嬉しそう。
●女子力その3
転びそうになったら、好きな男の子の服につかまる
ゲタを履いているせいでふらつき、転びそうになった悠里。
双葉「悠里、大丈夫!?」
悠里「馬渕君につかまらせてもらうから平気」
と洸の服の袖をつかみました。
これは「アオハライド」第10話参照ですが、好きアピールです。
服の端をつかむってね、そういうことですよ。
自分から手をつなぐのはおこがましいけど、服ならいいよね?っていうね。
つまり、こういう行動に出られたら、手をつないでもオッケーですよ、男子たち!
「いっぱい頑張れば、双葉ちゃんより近くなれるもん」
●女子力、その4
いつでも絆創膏を持ち歩く
鼻緒のところをすりむいてしまった悠里。
絆創膏を持っていると言うと、洸は「さすが女子」と言いました。
やっぱり女子は絆創膏とかソーイングセットとか、大事ですかね?!
そこがツボになるかはさておいても、悪い印象はないはずです。
悠里の女子力はここまで完璧、ですね。
とはいえ、悠里の心は限界がきていました。
「女子って言われたって、馬渕くんに好かれないんじゃ全然意味ないじゃん」
まあ、そうなんですよね…。好きな人がいるならば、その人に振り向いてもらえないと意味がない。
どんなにかわいいとか、キレイとか言われても、全然嬉しくないんだよって。
悠里も本当に洸を好きになってしまっているんです。
「私がどんなにがんばっても全然無駄なのかもしれない。
でもこのまま、何も伝えないでいたら、いつかきっと双葉ちゃんへの嫉妬で私もっと嫌な子になる」
もう悠里の心には嫉妬があふれていて、我慢できない状態だったんですね。
そこで顔をあげて、伝えます。
イヤな子に鳴る前の私でちゃんと言いたい。
悠里「私、馬渕くんが好きです」
洸「ありがとう。でも…俺、槙田のことそういうふうに見たことなかったから。ごめんな。ごめん」
わかってる、わかってるよ……。
わかってたけど、こうしないと終われない。
だってこのまま、悠里が何も言わず、双葉と洸がつきあったら、こう思うかもしれません。
「私が先に告白してれば、私つきあえたかな?」とかね。
こうして終わったおかげで、双葉がうまくいったとき、自分は振られたし、諦めたんだから祝福できる。
これが悠里なりの結論でした。
友達と同じ人を好きになる、そして友達ともずっと友達でいる。
PAGE.13は恋愛面だけじゃなく友情も深い、「アオハライド」の魅力が出ている一編になっていると思います。
後半は双葉と洸のエピソード。
一緒に帰っていた2人は、夏祭りのポスターを見る。
これは双葉と洸が中学時代に行こうとしていた夏祭りのこと。(詳しくはこちら)
あいまいな言い方だったけど、ちゃんと約束していたんですよね。
でも洸は約束の場所に現れなかったのです。
双葉「あのとき、洸が私にいった言葉って」
洸「7時、三角公園の時計のとこ」
双葉「そうそう」
洸「いまのはお前と新しく約束したつもり。今度こそ行くか」
2人でお祭りに行く約束を交わしたのです。今度こそ、あの中学のときの約束が叶う───。
洸「浴衣、浴衣着てきて。見たい」
双葉の胸がぎゅっとなる。
なんだか今日の2人はいつもとは違う雰囲気。
これも悠里の告白のせいなのか…?
洸が帰ろうとしたとき、双葉は洸を止めます。
双葉「もうちょっと…一緒にいたい…」
洸はその言葉に反応し、双葉をちょっと引き寄せる。
すると、双葉も洸に寄りかかります。
ううううう、いい感じすぎてにやけます!!!
洸「おまえ、また男にそういうスキを見せるとどうなるかわかんないっていったろ?」
一度、土手でそんな会話をしていた2人。(アオハライド第8話参照)
双葉「でも洸は何もしないんでしょ」
洸「オレだって、わかんねーよ」
双葉「私だって洸なら別に怖くないって…思ってるかもしれないじゃん」
「ダメ!マジでヤバい」と照れた洸が双葉から離れる。
双葉も心の中で「いま、自分でも信じられないぐらい大胆なことを!」と照れまくり。
じりじりとさぐりあう、あと1ミリみたいな言葉と態度は
こんなにドキドキして心地のいいものだったっけ?
夏祭りの日は浴衣着て、髪もかわいくして、洸に好きって言いたい!
アオハル万歳!青春だー!このドキドキというか、青春終わった人にとってはニヤニヤでしかないのですけど。
くすぐったいけど、見届けたい「アオハライド」。
実写映画もぜひ見て欲しいし、アニメも2期やってほしい。
そして、漫画もクライマックスな感じで進展しておりますので、ぜひとも全部チェックしてください。
あとは有村賀純と福士蒼汰の「ストロボ・エッジ」も早くみたいです。
(小林美姫)