『ベルばら』の通称でも親しまれる『ベルサイユのばら』は、革命期のフランスで懸命に生きる人々の愛と人生を鮮やかに描いた池田理代子の代表作だ。1972年より「週刊マーガレット」にて連載され、累計発行部数は2000万部を突破する。連載中から読者の熱狂的な支持を集めた原作マンガは、宝塚歌劇団による舞台化やTVアニメ化など数々の方面で社会現象を巻き起こし、少女マンガ界に金字塔を打ち立てた。
完全新作の劇場アニメは、『アオハライド』や『チア男子!!』の吉村愛が監督を務め、『呪術廻戦』や『この世界の片隅に』のMAPPAがアニメーション制作を担当するもの。キャストは、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ役を沢城みゆき、マリー・アントワネット役を平野綾、アンドレ・グランディエ役を豊永利行、ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン役を加藤和樹が演じる。
このたびその公開日が2025年1月31日に決定し、これに伴い物語の主人公であるオスカル・アントワネット・アンドレ・フェルゼンら4人のキャラクタービジュアルがお披露目となった。各キャラクタービジュアルには、フランス革命に続く激動の時代の中でのそれぞれのキャラクターの生き様を表現するキャッチコピーが添えられ、それぞれの愛と運命の物語に思いを馳せることができる。
将軍家の跡取りで、“息子”として育てられた男装の麗人オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェは、「進め、情熱の命ずるままに。」のキャッチコピーと共に、燃えたぎる炎とバスティーユ牢獄を背に剣を振りかざす。身分や性別を乗り越え自身の手で人生を選びとり、フランス革命へと飛び込んでいく美しい姿が映し出されている。
隣国オーストリアから嫁いできた気高く優美な王妃マリー・アントワネットは、「愛、それはなんと残酷で、美しい。」のキャッチコピーと共に、フランス宮廷での華やかな生活と人を惹き付ける天性の魅力が表現されている。ルイ16世の妃であるものの、運命的に出会ったフェルゼンへの恋を胸に秘めながら、美しくもどこか儚げな姿で佇む。
オスカルの従者で幼なじみの平民アンドレ・グランディエは、「この命尽きるまで、守り抜く。」のキャッチコピーと共に、遠くを見つめる先にはオスカルがいるかのような姿が描かれている。
容姿端麗で知性的なスウェーデンの伯爵ハンス・アクセル・フォン・フェルゼンは、「たとえ、許されざる恋だとしても。」のキャッチコピーと共に、アントワネットへ愛と運命を捧げると自ら選んだ人生への決意が表現された。パリ・オペラ座の仮面舞踏会で、異国の宮廷で孤独を深めるアントワネットと運命の出会いを果たし、その恋に翻弄されていく。
本ビジュアルについて、キャラクターデザインを務める岡真里子は「それぞれ違う魅力がある4人を、誰もが華やかになるようバランスを見ながら並べて作業を進めました」と明かす。また「装飾が少ない分アンドレがシンプルになりがちですが、視線と表情にオスカルへの想いを、静かではありますが情熱を込めて描きました。アントワネットとフェルゼンは本編には無いここだけの衣装になっています。おめかしをしたオスカルとアンドレもいつか描いてみたいです」と、各キャラクターへの想いを述べた。
さらに10月11日より順次、本作のムビチケカードが発売されることも発表になり、全6種のビジュアルと特典が明らかになった。「キャラクタービジュアルVer.」は全4種で、オスカル・アントワネット・アンドレ・フェルゼンそれぞれのキャラクターと生き様を物語ったビジュアルを使用している。10月11日より劇場窓口限定で販売され、特典として「麗しの“ベルばら”A5クリアファイル」が付く。
対する「ティザービジュアル/メインビジュアル Ver.」の全2種は、『ベルサイユのばら』が新たな劇場版となって幕を開ける本作の世界観を表現としたもの。こちらは10月25日より、オンラインにて販売される。
完全新作の劇場アニメ『ベルサイユのばら』は、2025年1月31日に公開される。今後のさらなる続報を楽しみに待ちたい。
劇場アニメ『ベルサイユのばら』
2025年1月31日(金)全国ロードショー
■原作:池田理代子
■STAFF:
監督:吉村 愛
脚本:金春智子
キャラクターデザイン:岡 真里子
音楽プロデューサー:澤野弘之
音楽:澤野弘之、KOHTA YAMAMOTO
アニメーション制作:MAPPA
製作:劇場アニメベルサイユのばら製作委員会
配給:TOHO NEXT、エイベックス・ピクチャーズ
■後援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ
■CAST:
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ:沢城みゆき
マリー・アントワネット:平野 綾
アンドレ・グランディエ:豊永利行
ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン:加藤和樹
(C)池田理代子プロダクション/ベルサイユのばら製作委員会