2000年代後半に大流行した「前略プロフィール」(前略・前略プロフ)を覚えていますか。数十個の質問に答えていくだけで、自分のホームページが作成できるサービスです。


好きな男子や女子のタイプ、芸能人や食べ物なんかを書き込み、プリクラ写真をトップ画に設定するアレ。いまになって突然思い出してアクセスしてみたら、思春期でイタい発言をしていた自分を発見して絶句する、なんて事例が報告されています。

【性別は「パコられるほう」】



ガラケーに表示される小さな登録画面に、当時は一生懸命文字を打ち込み、HN(ハンドルネーム)、その由来などを入力していました。性別を「凹/凸」「パコられるほう/パコるほう」なんて書く人も一部にいましたね。懐かしい! ギャル文字や絵文字でたっぷりとデコッたページも。

「前略プロフ」でTwitter検索してみると、過去に作ったプロフを思い出してダメージを受ける人が多数!

「助けて…中3の頃に初めて携帯買ってもらって覚えたてのギャル文字使って作った前略プロフ思い出してしにそう…」
「ほんっっっっまにひっっっっさびさに自分の前略プロフ()見てみた。ダメージでかすぎた。消えたい」
「切実な願望なのだけど、高校の時に作った黒歴史前略プロフィールが永遠に残り続けてるのですけど、どうやって消せばいいですか?」


5年以上前に作られたプロフに「職業:○○のぉ嫁タン」「パネェぐらいうちらラブラブ」といったカップルの幸せそうな記述もたくさんありますが、その後どうなったのか気になるところです。

そういえばゲストブック機能(ゲスブ・掲示板)もありました。ほかのユーザーが「絡もう」などと一言残していきます。「絡む」って言葉が交流するという意味合いとして使われるようになったのは、このあたりからでしょうか。

短い文章を記録する「リアルタイムブログ」(通称リアル)は、当時の中高生の間で現在のTwitterのように使われていたような印象があります。

黒歴史を葬るには



「前略プロフィール」は以前楽天によって運営されていましたが、2012年1月1日付でザッパラスに事業譲渡されています。
ユーザー同士がインタビューできる機能やニュースコーナーも新たに加わっています。

そして13年3月には「痛い過去を笑いに変える」イベントをスマホサイト限定で実施していました。公式で「痛い」と認めちゃっています。痛い単語をまとめた「イタイ単語帳」や、「痛友掲示板」といったコンテンツを用意。

特定の条件を満たすと当時のID、パスワードを忘れても、会員以外にはハンドルネームとトップ画像を閲覧できなくする「黒歴史を葬る」機能もあり、こちらは現在も利用できるようですよ! 当時の彼氏や彼女へのラブラブなメッセージを全世界に公開しっぱなしで焦っていた人も安心ですね。
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