2012.12.15(SAT) at 都内某所・秋田料理の店
(※画像15点)
「履歴書にも晴れ男と書かせていただきます」
そう胸を張って語っていたツアー・ファイナルから3日後。東京は、朝は日が差していたものの、昼から曇り、夕方前には小雨がパラつくことも。
今回のツアー【高橋優秋の全国ツアー~高橋は雨男?晴れ男?はっきりさせようじゃないか2012】で、事前に16公演のライヴの天気を当エキサイトミュージック内で予想。正解が最も多かった上位4名(+保護者1名)を招いて、都内にある秋田料理店で開催された。
本当に高橋が現われるのか、半信半疑の表情でお店に集まった5人。しかし高橋優のファン同士という共通項で、打ち解けるのは早かった。今回、どこのライヴに参戦したのかなど、ツアーの思い出を語りつつ、高橋の到着を待つ。
静かなお店が歓声に包まれたのは、予定から15分ほど過ぎた時だった。ギターケースを背負って、ついに高橋が登場。「お待たせしてしまって、すいません」と笑顔。「わーっ!」と声をあげると5人とも立ち尽くし、現実という名の衝撃と対峙する者たちになってしまっている。
さっそく席について、まずは乾杯!
「ツアーが終わってから、これが初の打ち上げなんですよ」
そう言いながら生ビールを口に運ぶ高橋。
「家族4人で札幌のライヴを最前列で観ました。主人は、何度も優君と目が合った、と言ってましたよ」と娘のなつきさん以上に興奮するのは、ひさこさん。
「初日の神奈川と最終日の中野サンプラザを観ました。変化ありましたね、髪型とか(笑)。あとセットリストも天気によって変えてましたよね」と鋭いツッコミと指摘をしたのは、こーへいクン。
「今回、バンドメンバー的には『泣き虫空に可愛い傘』をやりたかったんですよ。バンド・スタイルで演奏するのは今回が初めてで、練習もけっこうしたんです。でも雨は2回だけでしたね」と、微妙な表情でガッツポーズをする晴れ男。
その間に秋田料理の数々、例えばとんぶりが乗った豆腐や、比内地鶏の焼き鳥、ハタハタなどが供されていく。主賓自ら取り皿を配って「いただきましょうよ」と声を掛けている。さらに「とんぶりは“山のキャビア”と呼ばれているんですよ。小学生ぐらいまで、これがホントのキャビアだと思っていて(笑)」「ハタハタはこうやると骨がスーッと取れるんですよ」と、秋田出身らしい知識も欠かさない。おもしろいのは、高橋がなつきさんにお皿を渡したり、骨の抜き方を直接伝授したりするたび、お母さんのひさこさんが「ヒュ~ッ!」とか「キャーッ」と興奮すること。ガヤ芸人のようで、高橋も大ウケ。
そんな場に、いよいよきりたんぽ鍋がお出まし。「秋田ではお祝いの時ぐらいしか食べないんですよ。
「大丈夫です。愛情という名のスパイスがあるじゃないですか」
その言い方、ひょっとして店長もファンなのか。考えみれば、さっきから店員のお姉さん以上に店長自らが料理を運んでくる回数が多い。グツグツと煮えた鍋からいい香りが漂い始めた。
「みなさん、きりたんぽ鍋は初めてですか。比内地鶏で、しまったお肉なんですよ。美味しいですよ。山の味。山菜の味。せりが非常に大事なんですよ、きりたんぽ鍋には」と言いながら、やっぱり器に盛ってくれる高橋。
ここで話は好きな曲を発表するという流れに。
「そのときどき違って、今は『シーユーアゲイン』なんです」となつきさん。来春から東京の大学へ進学するという心境の表われのようだ。 「札幌からシーユーアゲインするってことですか。大学では何を学ぶんですか」と高橋。 「僕の大学は金持ちが多くて、友達とは話が合わなかったんですよ。
こーへいくんが「僕は一人暮らしをしているので『一人暮らし』も好きなんです。あとライヴで『怒りのハイヒール』を聴きたい」と言うと、「彼女とかいるの?」とプライベートな話題へ突っ込む高橋。「います」という答えに、高橋がつまらなそうな顔をしたように見えたのは気のせいか。
「今の気分だと『卒業』ですね。あと、ライヴで聴いた新曲の『昨日の涙と、今日のハミング』もすごく好きです」と真由美さんが言えば、「前向きな曲も多いじゃないですか。すごく落ち込んでいる時、逆に聴けないんですよ。ちょっと気分が浮上してからじゃないと」と、りなさん。さらに「力を入れなくても聴ける日常の曲も、僕は好きなんです」とこーへいくん。
すると話は新作『僕らの平成ロックンロール2』の話に及んだ。
「次に出るアルバムは、もっと肩の力を抜いて歌ってみようとか、テーマを大きく置かなくていいなと思って書いたりとか、そこを意識して作ったんですよ。ライヴでやっていない2曲も入ってるんです」
もちろん5人ともすでに予約済みだった。とまあ、楽しく美味しく進んだ宴席。そこで見る高橋は、雨男でも晴れ男でもなく、マメ男そのもの。
「こんな企画を考えるなんて、優くん、天才」 by ひさこさん
わずか2時間だったが、充実した幸せな時間を過ごさせてもらった。翌日のライヴに備えて帰宅する高橋を、いつまでも名残惜しそうに見送る5人だった。
(取材・文/長谷川幸信)
≪参加者プロフィール≫
■こーへい(東京都・25歳)
・高橋優を好きになったきっかけの1曲:「素晴らしき日常」
・天気予想方法:晴れてほしいという希望を盛り込み、晴れを多めにしました。
■なつき(北海道・17歳)
・高橋優を好きになったきっかけの1曲:「現実という名の怪物と戦う者たち」」
・天気予想方法:近い日は週間天気予報。遠い日程のものは過去データを調べました。
■ひさこ(なつきの保護者として参加)
・高橋優を好きになったきっかけ:娘と一緒に札幌のライヴに行きました。今や家族全員が優くんのファンです。
■りな(愛知県・年齢非公表)
・高橋優を好きになったきっかけの1曲:「こどものうた」
・天気予想方法:その週は週間天気予報を参考にしました。それ以外は、これまでの天気の傾向を参考にしつつ。でも適当ですけど(笑)。
■真由美(東京都・26歳)
・高橋優を好きになったきっかけの1曲:「少年であれ」
・天気予想方法:雨は降らない、という願いを込めて、晴れか曇を選びました。
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