2012.05.10(THU) at 京セラドーム大阪
(※画像09点)
約55万人を動員する全国6大ドーム・ツアー【MR.CHILDREN TOUR POPSAURUS 2012】(全14公演)を、4月中旬から行っているMr.Children。5月10日の京セラドーム大阪公演は、彼らがミニ・アルバム『EVERYTHING』でデビューした92年5月10日から数えてちょうど20年、まさに記念すべき20周年を迎える当日に行われるアニバーサリー・ライヴだった。
「ついにこの日が来た! 本日をもちまして、Mr.Childrenがデビューしてちょうど20周年を迎えます。ありがとう。ホント幸せ者だと思います! これからもよろしくお願いします。そうそう、これが大事なんだよね。“これからもよろしくお願いします”が(笑)」
そんなMCをした桜井和寿の声は、いつもよりちょっとだけ高揚しているように聞こえた。客席から湧き起こる大歓声に、田原健一は一礼をし、鈴木英哉はドラムセットから立ちあがり、中川敬輔は京セラドームの広い客席をゆっくりと見渡していた。メンバーの姿がステージ後方に設置された大きなLED画面に映し出さると、再び大歓声が起こる。そのたくさんの声の塊は、悲しい時も嬉しい時も胸の中にいくつもの想いを巡らせてくれたMr.Childrenの音楽への感謝の気持ちであり、こうしてメンバーと共にデビュー20周年を祝うことができるこの場所にいられる喜びが詰まっていた。
この日のMCで桜井は、Mr.Childrenがこれまで世に送り出した曲は188曲と言っていたが、これだけの曲数にもなると、もはやどんなにコアなファンであっても演奏曲目の全てを当てるのは不可能に近いだろう。もちろん、メンバー自身も【TOUR POPSAURUS】という場所で、今自分たちが演奏すべき曲や曲順を決定するまでに多くの時間を費やしたに違いない。つまり、これだけ多くの曲、みんなが知っているヒット曲が数多くあるからこそ、彼らが今回のツアー、この日のために選んだ曲の1曲1曲には特別な想いがあった。「エソラ」や「箒星」や「終わりなき旅」などで、京セラドームの約4万人の観客が笑顔で歌っている姿を目にすると、きっと4人もこの光景を見たくてこの曲を選んだのかもしれないと思えた。
(取材・文/松浦靖恵)
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