
■chay/New Single『好きで好きで好きすぎて』インタビュー(2/3)
――インタビュー1より
ギターも自分で弾いていて、録音方法にもすごくこだわっている
――歌詞はどんなことを思い描きながら描きましたか?
chay:メロディを作っている段階で、深くてしんみりする曲ではなく、あっけらかんとした曲にしたいと思いました。朝出かける前に聴いて元気になってもらえたらいいなと。この曲はSEIKOさんとのコラボレーションでもあったので、働く女性の皆さんにエピソードを応募したんです。それを読ませていただくとなおさら、OLさんをテーマに輝く女性の姿を描きたいと思いました。私の友達も実際にOLとして働いているので、直接会って話をきいたり、姉も働く女性なので愚痴を聞きながら(笑)思っていることを教えてもらったりしました。それで、働く環境や仕事の種類はまちまちでも、働く励みにしているのは少し先にあるご褒美なんだろうなと思ったんです。ボーナスが出るのを待って旅行の計画を立てたりとか、美味しいものを食べたりとか……。少し頑張れば手が出る自分へのご褒美があると頑張れると思ったので、それを明るいタッチで書いていきました。
――chayさんも働く女性ですし、自分にご褒美を用意することも?
chay:はい。私も自分に対してご褒美を用意して頑張ることはありますよ。お買い物が大好きなので頑張って○○を買おうとか、親友と一区切りついたら美味しいものを食べようと約束したりとか、特別じゃないことでも頑張れますよね。

――男性コーラスが入っていますが、誰の声ですか?
chay:多保さんです(笑)。コーラスを入れる予定はあったんですが、多保さんがやると決まったのはわりとレコーディング直前でしたね。60年代や70年代の洋楽には男性コーラスが入っているものも多かったりするので、曲調にもぴったりだなと思います。最近、メーガント・レーナーさんが大好きでよく聴いているのですが、メーガンさんのサウンドもレトロ感があって、しかもオシャレなんです。ホーンが入ったりして華やかだし、いつかやってみたいなと思っていたのでここで実現できて嬉しかったです。
――4曲目のThe Rolling Stones「As Tears Go By」は生音、アコギでの弾き語りですね?
chay:はい。ギターも自分で弾いていて、録音方法にもすごくこだわりました。バイノーラルマイクで360度から音が聴こえるように録れる機材を使わせていただきました。鉄板に音を実際に反響させるリバーブのかけ方をしたり。すごく細部までこだわっています。
――カバーの選曲は多保さんの好み?(笑)
chay:いえ(笑)。私が以前より聴いていたのはマリアンヌ・フェイスフルのバージョンで、それが素敵だなと思っていたんです。多保さんと会うとすぐに音楽談義になるのですが、その流れで「この曲はきっとchayに合うと思う、弾き語りでやってみたらいいんじゃないか」と言ってくださって。
――10年ほど前の東京ドームでのライブでミックがキースの弾き語りをしていたのをふと思い出しました。
chay:それを参考にしました。動画で何度も観たので耳コピしてますね(笑)。ここ4作ほど自分が好きなものや影響を受けた音楽を弾き語りしているのですが、聴いてくださった方が私を通じて音楽の世界が広がったら嬉しいです。

――全体から生音へのこだわりが伝わりますね。
chay:ありがとうございます(喜)。打ち込みのカッコよさやクールさも素敵ですが、「あなたに~」で生音のレコーディングに立ち会ってから、その魅力にハマってしまって。音の厚みや迫力、臨場感がぜんぜん違うんです。「好きで好きで好きすぎて」で特にこだわったのはハープの音色です。女の子の微妙な揺れる気持ちやドキドキ感を表現できていると思います。
――生音で歌うと心地よいでしょうし。
chay:本当にそうなんです! 「好きで~」はベースのグルーブ感が素晴らしいんです。生身の人だからこそ出るグルーブ感に自分が乗っかることですごく心地よく歌えました。細部の細部にまで本当にこだわっているので、歌や歌詞だけでなく、サウンド面にも注目して聞いていただけたらすごく嬉しいです。さらにコアなことを言うと、今はもちろんデジタルで録音するんですが、そのデータを一度わざわざアナログのテープを通して当時の質感を出したりもしているんです。
――クリスマスにはライブツアーも予定されているそうですね?
chay:ライブでは、音楽を聴くだけじゃなく、非日常を味わってもらいたいと思っています。私が観客として観てきたライブも、日常の煩わしさを忘れさせてくれるものだったからこそ楽しめていて、私のライブを観るときにも日頃の面倒くさいことを取っ払って楽しんでもらいたいんです。だからサウンド面や歌はもちろんですが、演出などで目でも楽しんでいただきたいです。演出などもそうですし、モデルをやらせていただいていて衣装に期待してくださる方も多いので、そこにも精一杯応えたいです。

――では最後に、このシングルを聴く人がどんな気持ちになれたら嬉しいですか?
chay:はじめにお話ししたように、タイトル曲は男性には理解しがたい部分もあるかもしれませんが、それを含めて女の子はこんなに色々と考えてるんだってことを男性にもわかってもらえたらなと。また、リスペクトする筒美京平さんをオマージュした作品にもなっているので、当時をご存知の方には懐かしく、私世代の人には新鮮に響いたらいいなと思います。今は歌謡曲とJ-POPは区切られている感じがしますが、出発点は同じところだと思いますし、そこを繋げられる存在に自分がなれたらいいなと思っています。架け橋になれるような歌になっていたら嬉しいです。
――インタビュー3へ
≪動画コメント≫
≪リリース情報≫
New Single
『好きで好きで好きすぎて』
2015.10.22リリース
【初回限定盤】CD+DVD
WPZL-31095~96 / ¥1,500(税抜)
[収録曲]
1. 好きで好きで好きすぎて
2. 笑顔のグラデーション
3. Celabrate You
<DVD> ※初回限定盤のみ収録
chayのON & OFF密着映像
extra~ハートクチュールツアー@AKASAKA BLITZ digest
【通常盤】CD
WPCL-12235 / ¥1,200(税抜)
[収録曲]
1. 好きで好きで好きすぎて
2. 笑顔のグラデーション
3. Celabrate You
4. AS TEARS GO BY(Acoustic Ver.)
≪ツアー情報≫
【chayメリクリツアー2015~みんなのことが好きで好きで好きすぎるから~】
2015年12月17日(木)大阪 なんばHatch
2015年12月19日(土)品川プリンス ステラボール
2015年12月25日(金)名古屋ダイアモンドホール
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