赤いパンツが売れに売れている。赤い肌着を扱う巣鴨・地蔵通り商店街にある「マルジ」は大賑わい。百貨店や総合スーパーでも「赤肌着」売り場のコーナーを設けるなど、「特需」に沸いている。

申年に赤い肌着を身に着けると縁起が良いとして、購入する人が続出しているのだ。申年の赤い肌着と幸運の関係にまつわる言い伝えが日本各地にあるというが、いったいどのような内容なのか。

千原ジュニアさん愛用でも知られる「開運」アイテム


申年に赤い肌着を身に付けるとなぜ縁起が良いのか? (PR)

下着メーカーの調査によると、

「赤い肌着を贈る、または贈られた肌着を身に着けると、病が去る」(上信越地方)
「身内の女性から贈られた『申』と書かれた肌着を身に着けると、下の世話(寝たきり)にならない」(東北地方)
「子供から贈られた『申』と書かれたパンツを身に着けると病が去る」(関東地方)


と各地で微妙に異なるが、肌着に関する言い伝えがあるそうだ。巣鴨の「マルジ」で買った赤パンツを愛用しているお笑い芸人の千原ジュニアさんがついに結婚するなど、「開運」アイテムとして赤肌着は注目を集めている。

12月末、筆者が巣鴨・地蔵通り商店街を訪れると、申年の赤い肌着の縁起にあやかろうと、「マルジ」に女性客が殺到していた。入口に並べられた赤い肌着を手に取り、「買ったらウチの人はくかなあ」とにぎやかに話す声が聞こえる。店内には大量の赤いパンツが置かれ、「千原ジュニア様ご愛用」と書かれた品もあった。申年の文字やマークのついた肌着の一部が品切れになるほど、売れまくっているらしい。

それにしても、誰にプレゼントするために赤い肌着は購入されるのか。「家族の分と、お正月に帰省できないから父、母に贈る分をあわせて計12着買いました」と話すのは47歳の申年生まれの女性だ。小学生のころから「申と書いた肌着を贈ると縁起が良い」と聞かされてきたという。今回は年頃の子供のことも考えてはきやすいデザインの商品を選んだそうだ。

京都・清水寺で祈祷した赤肌着


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赤い肌着の人気があるのは巣鴨だけではない。全国のイトーヨーカドーにもフロアの一角に赤肌着コーナーができている。計17型57アイテムが集結し、イトーヨーカドー過去最大級の取扱いだ。これほど赤い肌着がプッシュされることは申年でもなければ、なかなかないだろう。12年に1度しかないタイミングだからこそというものだ。

女性向けのショーツ、男性向けのボクサーブリーフなど充実した品ぞろえ。真っ赤な色の肌着にサルの絵柄のワンポイントがついていたり、全体がサル柄のデザインになっていたりする。中には京都・清水寺で「長寿」「無病息災」「立身出世」「財福」などの願いをこめた祈祷を行ったものまでありバラエティに富んでいる。

申年用の赤肌着は見ているうちに「せっかくだから」と財布のひもを緩めさせてしまう不思議な力がある。普段は赤い下着を着ない筆者も売り場を眺めているうちに、一着ぐらいなら試してみてもいいかなと自分用に買ってしまった。
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ただ、赤肌着、特にパンツは店頭で買うのが少し恥ずかしい、という人もいるはず。そんなときに便利なのがショッピングサイト「オムニ7」。イトーヨーカドーの商品をネットで購入できるサービスだ。「ギフトラッピング」「メッセージカード」もオプションでつけられるから、赤肌着をプレゼント用に買うときに重宝しそうだ。

オムニ7 イトーヨーカドー