[Alexandros]がトリ! グループ魂、MWAMら CDJ 15/16 2日目/ライブレポート
グループ魂

■【COUNTDOWN JAPAN 15/16】ライブレポート
2015.12.29(TUE)at 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
(※画像7点)
写真提供:rockin'on japan

アップテンポな曲で盛り上がるEARTH STAGE

2015年12月28日~2016年1月1日早朝までの4日間開催された【COUNTDOWN JAPAN 15/16】。2日目となる29日のEARTH STAGEの様子をレポートしたい。


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Dragon Ash

EARTH STAGEは、約4万人を収容できる最大ステージ。そのトップバッターを務めたのは、グループ魂。俳優としても活動する阿部サダヲや宮藤官九郎らが組むパンクロックバンドで、2015年に結成20周年を迎えた。定刻になりステージの照明が明るくなると、港カヲル(Vo.&MC)が登場。「女はカラオケに行くとドスケベになる。なぜかというと……」と、まだ昼の12時だというのに、ここでは書けない下ネタから始まる。観客が困惑していると「下ネタ嫌いですか? 嫌いだと45分間ツライですよ」とたたみ掛ける。

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MONGOL800

そんななか、石鹸(Dr.)の叩くドラムの音が響き渡る。すると破壊(阿部サダヲ)(Vo.)がステージ脇から登場し、「行くぞー! 幕張!」とバンドマンらしい盛り上げ方をみせる。「君にジュースを買ってあげる(ハート)」「職務質問」「さかなクン」など全10曲を、コントをしながら(?)歌いあげた。マイケルジャクソン風に踊ったり、小道具の青色のスリッパを投げつけるような演出をしたり……。音源では決して味わえない、ライブの良さを実感する。
もちろん演奏中も終始、下ネタのオンパレード。それをファミリーで来ていた5才くらいの女の子が見ているのを発見してしまい、いたたまれない気持ちになった(苦笑)。「20年やっています。そんなに売れていないけれど、ここまでやってきました!」と破壊。メンバーの白髪も目立ってきたそうだ。けれども、ステージ上でこんなにも好き勝手振る舞う彼らをみれば、“大人になるのも悪くはない”と思ってしまう。

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でんぱ組.inc

その後EARTH STAGEでは、Dragon Ash、MONGOL800、でんぱ組.incらが出演した。17時からは木村カエラのステージ。遠くからでも分かるほど、キラキラと輝く豪華なメイクを施して登場。1曲目は「Snowdome」。夕方に聴くのにほどよいリズムで、オーディエンスはエネルギーチャージできたのではないだろうか。「このライブで仕事納めです。
今日は全力でやりたいと思います! みんな踊る準備はできてる?」と挨拶。その後はダンスナンバーともいえる、アップテンポな曲が続き、「8EIGHT8」を歌う際は、男性バックダンサーがステージ上へ。ダンサーたちと共に、パントマイムのようなキレのあるパフォーマンスを披露した。「TREE CLIMBERS」が流れ始めたときは、観客たちは「待っていました!」といわんばかりの反応を見せる。「今年はどうだった? 悪かった人は何が悪かったのかな? え、役職おろされた?」と、観客と会話するシーンも見られ、最後は「TODAY IS A NEW DAY」で締めた。

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木村カエラ

次のステージは18時15分から演奏が始まるのだが、18時前には、彼らを楽しみに待っている“人間”でホールが埋め尽くされている。そう、頭は狼、体は人間の究極生命体5匹からなるMAN WITH A MISSONの出番だ。最寄りの海浜幕張駅に着いたときから、狼が描かれたTシャツを着ている人が多い、と思っていた。

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MAN WITH A MISSION

サウンドチェックには、NIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」が演奏される。まだ音だしの段階なのに、ホールから手拍子が起き、踊りはじめる者も。彼らへの期待感がホールから溢れていた。そしてついに「アリガトウゴザイマス! 人間ノ皆サマ!」とメンバーたちが登場。
これだけでも、歓声がどっと沸き起こった。1曲目から「Get Off of My Way」とかっ飛ばしていく。その後も「Raise your flag」「Emotions」など、“神セトリ”とでもいうべき、人気曲でオーディエンスの期待に応えた。さらに炎が吹き上げたり、雪が舞ったりするような演出はエンターテインメント性があり、初見の人でも満足できる。MCでは、新しいアルバムを2016年2月に発売することを発表。「2016年モ何卒ヨロシクオ願イシマス」と意外にも(?)丁寧に挨拶をし、「FLY AGAIN」を歌い、ステージから去った。もちろん最後は「1、2、3、ガゥー!」で締めたのは言うまでもない。

[Alexandros]がトリ! グループ魂、MWAMら CDJ 15/16 2日目/ライブレポート
Alexandros

EARTH STAGEのトリを飾るのは、[Alexandros]。彼らにとって2015年は飛躍の一年だったのではないだろうか。2度目となる日本武道館公演や海外公演も行われ、またテレビで見る機会も増えたと感じる。彼らのステージはアカペラで「Wow Wow」とシンガロングするところから始まった。予定調和のように応える観客に、川上洋平(Vo.&G.)は「最高です」と一言。
そして「Adventure」を穏やかに歌う。「楽しんでいますか幕張? まだ2日目ですが、最終日の気分で歌うのでよろしく!」と観客を煽り、その後も「Run Away」「Kick&Spin」などを披露。ときどき女性のようにも聞こえる繊細な声が心地いい。MCでは「お前らと年末を過ごせて最高だぜ!」と川上。そして「starrrrrrr」「ワタリドリ」を歌い上げ、会場に勢いを残したままライブは終わる。だが、オーディエンスからはアンコールの拍手が沸き起こり、再びメンバーはステージへ。2日目のEARTH STAGEは「Dracula La」でフィナーレを迎えた。

こんなに充実したアーティストのラインナップなのに、まだ2日目とは……! 興奮が冷めやらぬ熱狂したファンたちは、真冬の12月にもかかわらず半袖姿で外を歩いていた。
(取材・文/名久井梨香)

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