BUMPの紅白出演の歴史的瞬間も! CDJ 15/16 最終日/ライブレポート
the HIATUS

■【COUNTDOWN JAPAN 15/16】ライブレポート
2015.12.31(THU)at 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
(※画像8点)
写真提供:rockin'on japan

2016年の幕開けを音楽と共に

日本最大の年越しロックフェス【COUNTDOWN JAPAN 15/16】が12月28日~1月1日早朝までの4日間、千葉県・幕張メッセにて開催された。最終日となった31日(木)の公演は翌朝の1日(金)5時までライブが行われ、延べ180組のアーティストが出演、173,202人の観客が音楽が溢れる中で新年を迎えた。


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スキマスイッチ

この日、最大ステージとなるEARTH STAGEには、the HIATUS、スキマスイッチ、サンボマスター、エレファントカシマシ、ウルフルズ、BUMP OF CHICKEN、10-FEET、BLUE ENCOUNTが登場。BLUE ENCOUNT以外は、俗に言う“アラフォー”“アラフィフ”と呼ばれる世代でもあり、円熟味もありながらもその勢いは衰えを一切感じさせないステージを見せてくれた。

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サンボマスター

最新シングル曲「LINE」からライブをスタートさせたスキマスイッチは、そのカップリング曲で、『第95回全国高校ラグビー大会』の大会テーマソングにも起用されている「ハナツ」も披露するなど、最新モードの攻めの姿勢を見せる。ロックファンが多く集まるため、自分たちを初めて観るという人が思ったより多いことを知ると、ちょうどこれから自分たちのツアーがあると、PRをする余裕も(笑)。だが、何より彼らの底力を感じたのは、ラスト2曲に演奏された「全力少年」と「奏」。そのイントロが鳴った瞬間から、観客から大きな歓声が上がり、サビでは大合唱が起こる。初見だとしてもその音楽でその場にいる人たちを一つにすることが出来る名曲を持つ、スキマスイッチという存在の大きさを感じるステージだった。

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エレファントカシマシ

「無敵! 無敵! 無敵!」「幸せ! 幸せ! 幸せ!」と観客に何度もコールさせ、その音楽と山口(Vo.)の叫ぶ言葉で会場の熱を上昇させたサンボマスター、宮本(Vo.)が広いステージを動きまくり、新旧の名曲を織り交ぜたラインナップで観客を一つにしたエレファントカシマシ、初っ端から「いい女」「ガッツだぜ!!」「バンザイ~好きでよかった~」とかまし、ラストの「ロッキン50肩ブギウギックリ腰」ではトータス松本(Vo.)が担架で運ばれるという演出もあり(笑)、終始華やかで楽しいステージで魅了したウルフルズなどを堪能し、この日のある意味でハイライトとなったBUMP OF CHICKENへ。

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ウルフルズ

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BUMP OF CHICKEN

なんと言っても、BUMP OF CHICKENとしても初、COUNTDOWN JAPANとしても初となるNHK紅白歌合戦の生中継を途中に挟むということで、スタート前から多くの観客がEARTH STAGEに集まる。個人的にここまですし詰めとなったEARTH STAGEを体験するのは久しぶりだ。そんな中、揃いの衣装を着た藤原(Vo.&G.)、増川(G.)、直井(Ba.)、升(Dr.)の4人がステージに登場し、「Hello,world!」からライブをスタートさせる。だが、1曲を終えたところで、紅白の中継準備のための待ち時間となり、藤原は「僕はちっちゃい頃から紅白はずっと観てました」、そこに自分が出演することに関して「不思議な気がします」と話す。
そして、ついに会場と紅白の現場がつながれると、「精一杯心をこめて演奏したいと思いますので、よろしくお願いします」(藤原)と短く挨拶して「ray」を演奏。そこには特に普段と変わることのない、目の前で聴いてくれる人に向かってその歌に込めた思いを精一杯届けようとするBUMPの姿があった。それに応えるように、観客たちも腕を振り上げ、大きな声で歌う。テレビ中継があろうとなかろうと、BUMPはBUMPだと改めて感じた。とはいえ緊張感はあったと思われ、中継終了後はいつもに増して、熱く弾けたライブを展開。観客の手拍子と「オーオーオー」という声が鳴り響いた「虹を待つ人」、背景のビジョンに映し出された映像が雪が降っているようにも見えたこの季節にぴったりの名曲「スノースマイル」と続け、2月10日に発売されるアルバム『Butterflies』から「Butterfly」も初披露。ラストの「天体観測」では、「オー、イエー、ヘイ、アーハー」の大合唱で終え、歴史に残る初紅白出演を含むライブを終えた。MCで藤原が、これまでは家で過ごす大晦日だったが、「こんなにたくさんのお客さんが迎えてくれて、音楽で一緒になって、嬉しい瞬間が作れる。こんな大晦日があることを知らないで生きてきました。気づくのが遅かったです」と話していただけに、バンド結成20周年となる2016年の大晦日へと期待が高まってしまった。

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10-FEET

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BLUE ENCOUNT

カウントダウンは、EARTH STAGE の10-FEETを筆頭に、Czecho No Republic、シシド・カフカ、plenty、DJダイノジらが務め、それぞれのステージでの最高の盛り上がりを作り、2016年の幕開けを音楽と共に祝った。年々、その規模を拡大し、一年を締めくくる最高の場となっている【COUNTDOWN JAPAN】。
また、2016年のこの日が来ることを楽しみに、一年を過ごして行きたいと思う。
(取材・文/瀧本幸恵)

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